「一夜の関係」は、男を満足させるだけ。私のためのものではなかった【セックス・ダイアリー第6話】

最近彼氏と別れたばかりの19歳、女性。寂しさを紛らわす為、がむしゃらに一夜限りの関係を続けていたが、実家に戻ると...。
Sex Diaries
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3年間付き合った彼氏と、昨年の9月に別れた。理由は彼の浮気。その前からあまりうまくいってなかったので、もっと早めに別れるべきだったのかもしれない。でも彼は「浮気」というやり方で別れることにしたみたい。

私は悲しみに暮れ、動揺した。私は彼に処女を捧げたのだ。彼が浮気をした女の子は、現在彼のガールフレンドになっている。彼らが一緒に写っている写真を見るのは辛くて、いつも私の心を傷つける。だから私はそのことから距離を置こうとした。

私たちは12か月契約のアパートに6か月間一緒に暮らしていた。その為、彼との交際を常に思い出させるそのアパートに、私は別れてからも契約終了まで住み続けた。やっと引っ越せるときが来ると、敷金と公共料金を処理するのに私たちは再度顔を合わせなければならなかった。

私は彼と別れてからデートに没頭した。彼が出ていって3週間後にTinder(出会い系アプリ)をダウンロードして、ソーシャルメディアに再び参加し、外の世界に自分をさらけ出した。他の人々とセックスをしたが、彼と暮らしていたアパートでするのはいつも少し奇妙な感じがした。でも、これは、自分を忙しくするために肉体と性的欲求に走っている、ただのリバウンドに過ぎないとわかっていた。

私は夜遊びをし、お酒を数杯飲み、セックスの準備をした。酔いが覚め、セックスを始めると、「え?こんなものだったっけ?」と思っている自分に気がついた。そこに感情はなく、まったく味気がなかった。恋人とのセックスとの違いを比較せずにはいられなかった。

ただ感情がないだけではなく、苦痛ですらあった。私は現在子宮内膜症(子宮の内膜のような組織が、卵巣などの他の場所で発生する病気)の検査を受けている。この病気は私のセックス中の苦痛の原因となっている。元彼はそのことを理解してくれていて、何が痛くて、どんな時に止めて欲しいかについて話し合ってくれた。一夜を共にした男たちはあまり気を使ってはくれず、ある男は私が我慢するべきだ、それほどひどくないと言った。それから私は他の男にそのことを話さなくなった。しかし明らかに、その痛みは満足できないセックスにつながっていた。

私は彼と暮らしていた部屋に6か月の間1人で住み続け、その間、絶えず男と一夜を共にしていた。誰かと「付き合ってる」と思っていたら、いつの間にか置き去りにされ、無視されている始末。結局、私は自分が男がセックスのために欲しがるただの肉体であるかのように感じ、精神的にも感情的にも疲れ果てていた。

両親のいる実家に帰ると、回復し始めた。もう自分のアパートはないため、男をしょっちゅう連れ込むことはできなかった。実家に戻ったことはある意味、セックス目当てでそれ以上の関係を持つ気はない男たちを遮断する役割を果たした。「すぐには寝られない」「両親に会うことになる」と伝えると、不適切な相手を遮断できる。残るのは待つ覚悟がある人だけだ。

実家に戻ったことで私のセックスライフは制限されたものの、以前よりもずっと良いセックスができるようになった。適切な相手とのセックスだからだ。

彼と暮らしていた家から引っ越してから、明らかに失恋からすばやく立ち直ることができた。独り身になった最初の数カ月には私の精神は大きな打撃を受けていた。一夜の関係は男を満足させるだけのもので、私のためのものではなかった。女性としての自分を見失うことがある...でも私は今では以前より焦らずに、自分が男に使われていると感じることがないようにしている。しっかり考えて、適切な理由でセックスをしようとしている。

セックス・ダイアリーは、ハフポストUK版に読者から無記名で寄せられたセックスに関するストーリー。ハフポストUK版に掲載されたものを、翻訳・編集しています。様々なセックスにまつわるストーリーを通じて、性にまつわる喜びや悩みをオープンに語り合おうという企画です。

第7話は「私たちのときめきが持続している理由」は、長年親友だったのちに結婚した女性カップルが、どうやって関係の新鮮味を保っているかというお話です。