セックス・ダイアリー第1話:「乱交は塩にちょっと似ている」

現在29歳、独身男性。乱交パーティーへ行っている事をオープンに語る。
Huffpost UK

セックス・ダイアリーは、ハフポストUK版に読者から無記名で寄せられたセックスに関するストーリー。ハフポストUK版に掲載されたものを、翻訳・編集しています。様々なセックスにまつわるストーリーを通じて、性にまつわる喜びや悩みをオープンに語り合おうという企画です。

僕は当時の彼女とスウィンギング(乱交パーティ)にのめり込んだ。

もう1人女性を誘って3Pをするのはどうか、という会話から始まり、その後、それを実行して行為を楽しむと、次はそのお返しとして男性に参加してもらった。

その時初めて僕たちは、「正式な」乱交パーティに参加しようと決めた。

初めはどうやって人を探したらいいか検討もつかなかった。それは2017年末のことで、僕らはどうして良いかわからなかった。Google検索?出会い系サイト?それとも夜遊びに出かけて誰かに出会えばいいのだろうか?

結局、友達がイベントを勧めてくれた。一晩だけでなく、週末に渡って開かれたイベントには約50人いて、シングルの女性が10人、シングルの男性が10人、残りはカップルだった。主催者が借りた2軒の家で開催されたそのイベントは、ホームパーティのような感じだが、みんなもっと開放的だった。

主催者はとても明確に、何かをしなくちゃいけないというプレッシャーはない、と言った。僕と彼女はかなり緊張していて、いきなり始める前にいろいろ感じを掴もうと、まずはただ観察した。ルールは2つ。コンドームと同意。参加者全員にとって最も大事なことだ。

何かを始めるには、まずアイコンタクト、それから近づいて話をし、自己紹介をする。他のどんなパーティにでもあるようなつまらない雑談はあるが、イチャつく事に関しては、直接的でなければいけない。誰かとセックスしたいなら、率直に尋ねなければいけない。明確な同意が鍵だ。

2日目の夜、僕と彼女は見た目が好みな人たちを見つけ、彼らと一緒に個室に行った。(乱交イベントには共同のプレイルームがあるが、そこに居なくても良い)その後、1組の人たちとのプレーが終わると、また好きなだけ他の人たちと同じ事を繰り返すことができる。

乱交に対して僕は全く偏見がない。僕の両親も知っていて、友達に話をして楽しんでいるようだ(私の父はそれがアイスブレイクにとても良いと言い、母は、みんながそれにどう反応するのか見るのが好きだと言っている)。

乱交の意味は広域に渡る。「乱交する」というのは「セックスする」と言うのと同じくらい意味が広い。つまりは、淡白な正常位のセックスからAV顔負けのセックスに至るまでを意味する。

何もしなかったけど楽しめたパーティーもあった。だいたいは、行けば食べ物と飲み物、ビュッフェだったり、何かおつまみが用意されている。お酒は自分で持参するように指示される場合もある。

前もって送られてくる招待状には、それぞれのパーティーへのエチケットやルールが記載されている。主催者によって、全体的なパーティーでの体験は良かったり悪かったりする。

服装規定がある事も珍しくない。最近行ったパーティーでは、僕は『トイストーリー』のウッディに扮して、ジャケットとカウボーイハットを身につけた。ランジェリー・ナイトや、「プレイボーイ」がテーマ(女性は勝負下着とうさぎの耳をつける良い言い訳)の時もあった。エイティーズ・ナイトもあった。必ずしもセクシーでいるというより、楽しむ事がメインだが、もちろんセックスはいつでもアリだ。

僕と彼女は2年間付き合っていたが、8カ月ほど前に破局した。乱交パーティーが原因ではない。むしろ、それは私たちの関係で1番良かったことの1つだった。オープンでコミニュケーションがしっかり取れている関係が必ず必要となるため、パートナーへの信頼が厚くなければ、乱交はおすすめしない。

現在、僕はシングルで、だいたい数カ月に1回程度イベントに行き、その間には、よくある出会い系サイトで、スクリーンをスワイプしながら相手を探してる。

同じく乱交をする人がある時言った。「乱交は塩にちょっと似ている。少しだけ加えれば料理をものすごく美味しくするが、加えすぎると料理が台無しになってしまう」。全くその通りだ。

セックス・ダイアリーは、ハフポストUK版に読者から無記名で寄せられたセックスに関するストーリー。ハフポストUK版に掲載されたものを、翻訳・編集しています。様々なセックスにまつわるストーリーを通じて、性にまつわる喜びや悩みをオープンに語り合おうという企画です。

第2話は「僕はバージン。でもその言葉が大嫌いだ」様々な不安と戦う男性のお話の予定です。

※日本では乱交パーティは公然わいせつ罪などに問われる可能性があります。内容を推奨するものではありません。(日本版編集部より)