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2019年10月15日 11時14分 JST | 更新 2019年10月15日 11時24分 JST

「ペットボトル水は販売禁止」のサンフランシスコ空港、不便はないの?潜入調査してみました

【ごみゼロ日記:第23話 海外編】

EarthScapeImageGraphy via Getty Images
SFO Golden Gate Bridge

近年、世界中で脱プラスチックの動きが加速している。

使い捨てプラスチックを禁止する国や都市も増えており、様々な対策を始めた企業も多い。

そんな中、サンフランシスコ空港は8月、新たな取り組みをスタートした。使い捨てのペットボトル入りの水の販売を禁止したのだ。これは、カフェや小売店だけでなく、空港内のレストランやラウンジ、自動販売機も対象になっている。(機内は対象外)

空港は、フライトを待つ人、乗り継ぎを待つ人...そう、待つことが多い場所だ。
セキュリティチェックや出入国管理もあるし、一回入ったらそう簡単に行き来できない為、中での飲食サービスはとても重要だ。

そんな中、軽くて便利なペットボトルの水が禁止とは... 代わりに何があるのだろう?

真実を探るため、私はサンフランシスコ空港を調査してきた。

まず、1つ目のカフェをチェック。
確かに、水のペットボトルはない。代わりに、おしゃれレストランなどで出てくるような、瓶入りの水が売られている。

Yuko Funazaki
売店で販売されている、グラスボトル入りの水

さらに進んで次のカフェへ。

再びチェックするも、やはりペットボトルの水はない。代わりに、見慣れないアルミボトルの飲み物が幅を利かしていたのだが、これはもしかして...

Yuko Funazaki
カフェに並ぶ飲み物たち 中段左側に、見慣れないアルミボトルがあるが...

そう、なんと、アルミボトル入りの水だ。

実際容器はとても丈夫で、握っても潰れない。何度でも使えそうな強度だ。
しかし、値段は600mlで約4ドル(約430円)と高い...。これはマイボトルにして元をとるしかない。

ところで、先ほどの写真をよ〜く見て、お気付きの方もいるかもしれない。

「ちょっと!ペットボトル売ってるやん!」と。

そう。水は瓶やアルミボトルで売られている横で、ソーダなどは堂々とペットボトルで販売されているのだ。

実は、今回の禁止の対象は、浄水、ミネラル水、炭酸水、電解質で強化された水。それ以外の飲み物、例えばソーダやジュースなどは対象外であり、普通にペットボトルで販売されている。また、水でも、1リットル以上のものは禁止対象から除外されている。

その為、その後通りかかった売店では、大きいサイズの水は普通にペットボトルで売っていた。

Yuko Funazaki
ソーダやジュース、1L以上の水はペットボトルでも売られている。

なんだか複雑だが、環境と利便性の間をとった現時点での答えだったのだろう。

一方、マイボトルを持参した利用者にとっては、とても快適な空間となっている。

空港内には水の飲み場やセンサーによって触らず自動で冷たい水が給水できるステーションが約100カ所あるという。至る所にあるので、今回マイボトルを持参していた私にとっては、とても便利だった。

サンフランシスコ空港の給水所の1つ 何も押さずとも、センサーにより自動で水が給水される

ちなみに、同じような給水所は成田空港にも設置してあった。数はそこまで多くなかった気がするが、温水と冷水を選べる仕組みになっていた。

サンフランシスコ空港は、2021年までに世界初の「ゼロ・ウェイスト空港」になることを目指しており、この取り組みはその一歩にすぎない。目標達成のため、今後も様々なプランが計画されているようだ。

サンフランシスコは「エコフレンドリー」との呼び名が高い街。2019年7月からは、お店が使い捨てのフォークやスプーンなどを自動的に客に渡すのを禁止し、要求された時に限り提供できるようにした。また、ストローも同様で、要求され提供する際は、紙製や天然素材、もしくはガラス製など繰り返し使える物に限られる。(障がいなどの理由でプラスチックストローが必要な場合などを除く)

今回、数日サンフランシスコやロサンゼルスに滞在したが、空港だけでなく、様々な方法で給水することができた。。ホテルやカフェにはフルーツなどが入った見た目もおしゃれな「スパ・ウォーター」が置いてあったり、モールのフードコートには、ウォーターサーバーが設置されていた。

そんな環境の中、「ゼロ・ウェイスト」はもちろんだが、単純に「飲料水にお金払うの、もったいなくない?」と思う人も多いのではないだろうか。

最後に、今回の経験や感想を込めて、一句詠ませて頂きたい。(正確には川柳だが)

「マイボトル、持って損することはナシ」

地球だけでなく、お財布にも優しいのだから。

健康な地球で、みんなが平等に平和に生きる。

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