「ほんもの」の見分け方

何かを選ぶときに悩んだら、それが「ほんもの」なのかを考えてみましょう。

ほんものと聞くと、みなさんは何を連想しますか?

高価なブランド品の本物と偽物や、ダイヤや真珠などの本物と偽物など、

対義的に偽物が存在するものを連想する方も多いと思います。

本物か偽物の二択では判断できないけど、

信じていいのか疑わしい?物もありますよね。

良く効く薬だと書いてあるけど、なんか不安。

このサプリメントを飲めば、誰でも痩せるって書いてあるけど、本当なのかな?

いろんな宗教団体があるけど、どれを信じたらいいんだろう?

など、何かを選ぶときに悩んでしまうこと、よくありますよね。

何かを選ぶときに悩んだら、それが「ほんもの」なのかを考えてみましょう。

「ほんもの」の条件

◦単純明快で理解しやすい。

◦万能で身体に害が無い。

◦自然と仲が良い。

◦価格が高くない。

◦時代を問わずに、拡がりやすい。

この5つのワードで考えてみると「ほんもの」を見つけやすくなりますよ。

単純明快で理解しやすい。

使い方が複雑でよく分からないものというのは、

手に入れてみたところで、なかなか使いこなせないですよね。

特に家電品など、多機能で複雑な物が増えているように感じませんか?

よくよく見てみたら、これ必要?という物や、

機能を付けることで、付加価値を乗せて

お値段が高くなっている物って意外と多いですよね。

シンプルイズベスト!

単純明快で解りやすいものほど、使いやすく、

お手入れ簡単で壊れにくいものです。

万能で身体に害が無い。

最近の栄養剤は、効き目が強いものもありますが、

多用することで脳内のバランスを崩して体調不良になってしまったり、

最悪の事態になると、死に至ってしまうケースもあるようですね。

酵素やハーブ、漢方など、昔からある自然のものを調合したものは

身体に害は無く、応用範囲も広いですよね。

自然と仲が良い。

洗剤や石鹸など、汚れを落とすものでも、

成分が強すぎることで肌に害を及ぼしたり、

下水されたものが、化学反応を起こして

有毒な汚水になってしまうものが意外と多くあります。

主成分をよく読んで、なるべく自然な素材から作られたものを選ぶようにすれば、

自分にも自然にも優しい状態で使うことが出来ますよね。

価格が高くない。

これは値段が高いから、いいものに違いない!

と考えてしまう人がいますが、

こういう考え方の人は悪徳商法や

インチキ宗教の勧誘に騙されやすいので要注意ですよ。

どんな「もの」にも原価がありますよね。

その原価を考えてみて、求めようとする「もの」の価格を考えてみてください。

原価を超えた価格は何かの付加価値ですから、

それに対して妥当な値段かどうかを考えるようにすれば、

騙されることはないでしょう。

時代を問わずに、拡がりやすい。

これはいい!と自分が思った「もの」は、

家族や知人に教えてあげたくなるものです。

どんな口コミよりも、自分の身近な人の実体験による口コミほど

強力な宣伝効果はないですよね。

テレビコマーシャルなどの宣伝効果で拡がっていくものは、

言わば無理やり流行らせているものであるため、

時の流れによって、廃れていきやすいものでもあります。

「ほんもの」というのは、口伝えで拡がって、

いつの時代になっても効果があり、拡がり続けるものなんです。

いかがですか?

こうやって見てみると、いま世間に出回っているものに

「ほんもの」が少ないことに気付きませんか?

物が溢れてしまった現代社会では、付加価値を付けることと、

自然に反しているとしても、便利なものにしか

魅力を感じることが出来なくなってしまっていることが

原因のようにも感じますね。

「もの」を売る人たちは、どんなものが求められているかを

常に調べて、考えています。

つまり、いま世間に出回っているものは、

みなさんが求めているもの。

ということにもなるんです。

「ほんもの」の条件をよく理解して、「もの」を選ぶようにしてみてください。

みなさんが「ほんもの」を選ぶようになれば、

「もの」を作る側の考え方も変わる事になります。

そうなれば、「ほんもの」が多い社会を作ることに繋がっていきますよね。

「ほんもの」を探して選んでいきましょう。

(2016年05月26日「ボトルボイス」より転載)

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