日本の縄跳び起源は童歌。全国の「縄跳びわらべうた動画」に歴史を感じよう

国内の縄跳びは、「わらべうた」を通じ子どもの遊びとして定着したようです。

こんにちはー。

縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

いきなりですが、縄跳びの起源を知っていますか?

縄一本で出来る遊びなので、さぞかし昔からやってそうですよね。

日本では「わらべうた」を通して同時多発的に始まったと言われています。みなさんも「郵便屋さん」や「お嬢さんお入んなさい」は聞いたことありますよね。今回は日本全国の「縄跳びわらべうた」を集めた動画を見つけたので紹介します。

わらべうたは地域性が強い

「わらべうた」でやる縄跳びには、地域によって様々な独自ルールがあります。たとえば下の動画にある「福岡県のわらべうた」では、郵便屋さんの最後にロープを足の間で止める、というルールがあります。

さらに歌詞に方言や訛りも入ります。3’00あたりで紹介されてる「数え方」に至っては、もはや知らなければ理解不能レベルです。下のリンクから他の動画も見れるので、興味のある人は是非見てみてください。

縄跳びの歴史はあまり研究されていない

国内の縄跳びはこうした「わらべうた」を通じ子どもの遊びとして定着したようです。

文献を失念してしまったのですが、古くは「室町時代」に「縄跳びわらべうた」で遊ぶ女の子を描いた絵があったといいます。

また学校体育が始まった明治時代には既に「体練」として最初から「縄跳び」が種目に入っていました。当時の運動会では既に「長なわとび」をしていたというから驚きです。

また世界に目を向けてみても起源には諸説あるんですが、はじめて学術的に登場したのはドイツの教育学者「ヨハン・クリストフ・グーツ・ムーツ」の著書である「青年のための体育」でした。

ヨハン・クリストフ・グーツ・ムーツ

(Johann Christoph Friedrich GutsMuths、1759年-1839年)

ゲーテ時代の著名なドイツの教育学者で、体操の創始者の1人。グーツ・ムーツは、特に青少年の規律正しい身体教育という思想を導入し、広い運動場をつくり、また体操の最初の教科書ともなった『青少年のための体育』(Gymnastik für die Jugend 1793年、増補改訂版1804年)を執筆した。

世界的にも子どもの遊びが発展し、体育の種目に取り入れられたというのは同じようですね。

おわりに

誰しも一度は耳にする「わらべうた」ですが、調べてみると驚くほど種類が多いです。自分も知らない遊びばかりで興味深かった。

わらべうたを創ったのは子ども。つまりこれらは、彼ら自身が純粋に楽しめるように考えられたゲームなのです。

縄跳びを使った遊びやゲームを考える時、こうした「わらべうた」からヒントを貰うのもありではないでしょうか。

(2015年10月18日「なわとび1本で何でもできるのだ」から転載)

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