女子ハンド世界選手権の宣伝バナー、エロ表現使用で撤去。「手クニシャン」「ハードプレイ」が炎上

「ハンドボールの激しさや魅力を短い言葉で伝えられるコピーだ、というところに関心が向いていた」と謝罪しました
Twitterより

「手クニシャン、そろってます。」「ハードプレイがお好きなあなたに。」

何のキャッチコピーだか分かるだろうか。

実はこれ、今年11月に熊本市で開催される女子ハンドボール世界選手権大会の宣伝バナーなのだ。

3月1日午後6時半、「これすごくない?絶対男子の競技なら使わんだろ?」と2枚のバナーの画像がTwitterに投稿された。あっという間に拡散され、「気持ち悪い」「恥ずいかしい」などの批判的な意見が殺到した。

翌2日、熊本国際スポーツ大会推進事務局が公式サイトで「お詫びとお知らせ」と題したメッセージを掲載。「街灯バナーの一部に、配慮に欠ける表現があるとのご指摘がありました。大変ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした」と謝罪し、2種類のバナーを撤去したことを明らかにした。

事務局によると、問題のバナーがあったのは熊本市役所近くの街灯。バナーは全部で33種類あり、それぞれハンドボールの魅力を伝えるキャッチコピーが書かれていた。

キャッチコピーはすべて、委託先の広告代理店から提案されたもので、関係者の意見を聞きながら内容を検討し、最終的に事務局で採用を決定したという。

炎上を受けて、「手クニシャン」と「ハードプレイ」のバナーは、「攻撃しないと、反則になるらしい」「ディフェンス練習が、ほぼ、ぶつかり稽古」というバナーと差し替えられている。

多数の目をくぐり抜けて採用されたというバナー。アダルトビデオや風俗を想像させるようなキャッチコピーに、疑問を感じた人はいなかったのか。

取材に対応した事務局の女性スタッフは「私も事前に見ていたが、ハンドボールの激しさや魅力を短い言葉で伝えられるコピーだ、というところに関心が向いていた。チェックや配慮が足りなかったと思う」と話した。

女子ハンドボール世界選手権は今年11月30日~12月15日、熊本県内5会場で開催される。24カ国が参加予定。

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