PRESENTED BY エン・ジャパン

生き方が多様化すれば死のカタチもそれぞれ。愛する人の死に「よりそう」葬儀ベンチャーの挑戦。

年間の死亡者数は年々増加…「多死社会」の到来で、火葬場不足による「葬儀難民」も?
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いま、お葬式のあり方が変わろうとしている。進む高齢化社会。そして都市部への一極集中、核家族化。「弔う」行為と日常生活の間にできてしまった距離を、今、デジタルの力で近づける。それが葬儀ベンチャー「よりそう」だ。彼らのサービスに込めた思いに迫った。

資金調達額32億円超、葬儀ベンチャーに集まる期待

その社名にこそ、彼らの「葬儀」への想いが込められている。

「仏壇・法要」
「お墓・散骨」
「手続き・整理」

これらライフエンディングをテーマに事業を展開。デジタルの力を活用し、社会課題の解決を目指す。

主力事業はインターネットの葬儀サービス「よりそうのお葬式」。わかりやすいパッケージ型プランの提供と「市場価格の1/3程度」という低価格の実現で利用者数を伸ばす。

もうひとつ、僧侶手配サービス「お坊さん便」。お寺とのお付き合いがない方向けに全国で提携する約1300名の僧侶を手配するものだ。わかりやすい費用を設定することで高い評価を得てきた。

他業界と比べ、デジタル活用が進んでいない「葬儀業界」。長きにわたり、パラダイムシフトが起きていなかった領域だ。そういった中で、彼らが提供する価値とは?

「私たちは亡くなった方やそのご家族に寄り添うサービスを提供してきました。加えて、葬儀・供養業界に寄り添い理解を得ることにも尽力しています。グリーフケアを担うサービスとして、これからさらに価値提供レベルを上げていきたい」

こう語ってくれたのが『よりそう』社、執行役員の中原 功寛さん(33)。変わっていく社会、葬儀業界に起こる変化、そして彼らのサービスに込めた思いを辿る。

「よりそう」について 不明瞭な部分も多い「葬儀」領域で、明瞭価格のサービスを展開。葬儀サービスへの問い合わせ件数を4年間で約8倍(*)と増やす。その他、終活・葬儀・供養といったライフエンディングサービスを提供。2018年には、Forbes JAPANが発表する「日本の起業家ランキング(2018年)」で代表・芦沢氏が社会貢献賞にランクイン。
「よりそう」について
不明瞭な部分も多い「葬儀」領域で、明瞭価格のサービスを展開。葬儀サービスへの問い合わせ件数を4年間で約8倍(*)と増やす。その他、終活・葬儀・供養といったライフエンディングサービスを提供。2018年には、Forbes JAPANが発表する「日本の起業家ランキング(2018年)」で代表・芦沢氏が社会貢献賞にランクイン。
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中原 功寛(33)|執行役員 経営企画部部長 アメリカ留学から帰国後の2009年、みんれび(現よりそう)に創業メンバーとして参画。その後は農林中央金庫に入社。市場業務管理、シンガポール勤務、関連資産運用会社における運用企画業務等を経て、ハーバード経営大学院に留学しMBAを取得。2018年に「よりそう」へ再びジョインし、執行役員として経営戦略や新規事業開発、アライアンス締結などに携わる。
中原 功寛(33)|執行役員 経営企画部部長
アメリカ留学から帰国後の2009年、みんれび(現よりそう)に創業メンバーとして参画。その後は農林中央金庫に入社。市場業務管理、シンガポール勤務、関連資産運用会社における運用企画業務等を経て、ハーバード経営大学院に留学しMBAを取得。2018年に「よりそう」へ再びジョインし、執行役員として経営戦略や新規事業開発、アライアンス締結などに携わる。
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逝く人が急増する「多死社会」にどう向き合うか。

「多死社会」

この言葉をご存知だろうか。

超高齢社会を迎えた日本、次に来るのが「多死」だと言われるのだ。

年間の死亡者数は年々増加し、2039年には年間167万人に達する見込み。逝く人が急増することで火葬場不足による「葬儀難民」が生まれる危機も叫ばれる。

「都市圏を中心に核家族化が進んでいますよね。二世帯・三世帯で同居する大家族が当たり前で、なおかつ地域ぐるみで葬儀をサポートしてきた時代なら、身内の死に突然直面しても、周りを頼ることができました。ただ現代では、いざという時、誰にも相談できないケースも多いのです

また、葬儀にかかる「費用」も課題の1つだ。

「金融庁が発表した報告書では、”老後必要になる費用2000万円のうち、約200万円が葬儀費用”だと言われています。そういった中、遺される側としては”費用はおさえながらも、大切な人をしっかり送り出したい”という気持ちがある。また、送られる側としても”家族に迷惑をかけたくない、準備をしておかないと”という思いがあります」

そして中原さんは、静かにこう続けてくれた。

人の一生で最もストレスがかかるタイミングは”愛する人の死”と言われています。そしてこれは世界共通の指数です」

彼が「よりそう」に携わろうと考えた原点。そこには悲しみとも、憤りとも、表現しづらい使命感に近いものがあったのかもしれない。

「わたしの身近にも大切な人を見送った経験を持つ方がいるのですが、”遺された側”が平常心を保つことは非常に困難なことです。喪失感、思い慕う気持ちで心が占有されてしまって。そういった極限の精神状態で、葬儀に関する大きな意思決定や事務的な準備、挨拶など多数の判断と対応に追われることになる。そんな中、頼れる人がおらず、葬儀についてわからないことだらけ、さらにサービスが不透明だったりすると、負担ばかりが強いられてしまう

「この課題は絶対に解決しなければいけない。そして解決できると思っています」

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「地域によってお葬式の風習や費用なども違い、困る方も少なくありません。だから『よりそう』では、24時間365日体制で葬儀専門の相談スタッフがご相談にのっています」
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デジタル化と「気持ちを大切にすること」は共存できる。

「私たちがなにより大切にしてるのは、精神性、つまり弔う気持ちです」

彼らは「デジタルによる単なる効率化」は目指していないと強調する。

思いを大切にしながら、葬祭分野にインターネットを取り入れていく。そして普及させていく。

人の温かみとデジタルを両立させながら、不要なストレスを除きたい。ライフエンディングの場合、ただ人の介在を省けばいいわけじゃなくて。便利さって、ある意味、いかに人を介在させないかなんですよね。でもそれじゃダメで。人がやるべきところはやる。ここの価値を伝えることで、徐々に業界関係者、お客様からの理解を得てきました」

「弔うこと、亡くなった方に敬意を示す行為は、数万年前から変わらない行動と言われています。人間の本質なので変わらないし、変えちゃいけない。同時に、これだけ社会が変わってしまったなかで、”時代にあった心のケア”のカタチを考えたい」

最後に中原さんに伺えたのが、これから『よりそう』が歩もうとする、未来について。

一件のお問い合わせが、一人ひとりの人生なんです。同じ死は一つとしてない中で、私たちはライフエンディング・プラットフォームを作っていきたい。より多くの人たちの、それぞれのたったひとつの「想い」、人生の最期というタイミングによりそっていきたいです」

(*)2014年度末から2018年度末

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