スタバ、冷たい飲み物は「ふたなし」やグラスで提供。使い捨て資源削減へ4施策

「リユース」促進やサステナブルな素材への変更など、この春から4つの施策が導入されます。
使い捨て資材削減のために、グラスやレンタルカップなどが導入・サービス拡大される
使い捨て資材削減のために、グラスやレンタルカップなどが導入・サービス拡大される
Starbucks Coffee Japan

スターバックス コーヒー ジャパンは3月17日、使い捨て資材削減に向けた更なる取り組みを発表した。

2030年までに廃棄物を50%削減することをグローバル目標に掲げている同社は、これまでもマイタンブラーの利用促進やリユーザブルカップの販売、再利用できるカップのレンタルサービスやフードロス削減プログラムの導入などを実施してきた。

この春からは、以下の4つの施策が実施、または拡大される。

1. レンタルカップ・プログラムの実証実験エリア拡大
これまで丸の内エリア10店舗で実証実験されていたレンタルカップサービスに、渋谷の9店舗が追加され、実施店舗数を拡大。使い捨てカップ削減を目指す。

借りて返せる「レンタルカップ」
借りて返せる「レンタルカップ」
Starbucks Japan

2. アイスドリンクの店内用グラス提供
店内利用時にはフラペチーノ含むアイスドリンクを樹脂製グラスで提供し、店内での使い捨てカップを削減。(国内106店舗対象)

樹脂製グラスに入ったアイスドリンク
樹脂製グラスに入ったアイスドリンク
Starbucks Coffee Japan

3. アイスドリンクのリッド(ふた)無しでの提供
店内利用時にはフラペチーノ含むアイスドリンクはふた無しで提供し、使い捨てリッドを削減。国内113店舗*対象で(*116店舗から修正)夏には全国へ拡大する。

蓋なしで提供されるアイスドリンク
蓋なしで提供されるアイスドリンク
Starbucks Coffee Japan

4. リユースカトラリーと植物由来素材カトラリーの提供
店内利用時はステンレスのリユース可能なカトラリーを、テイクアウトの際は100%植物由来で海水中で生分解するカトラリーを提供。これにより、使い捨てカトラリーを年間最大約44%、そして石油由来プラスチック約60トンを削減できるという。

植物由来素材カトラリー(左)とステンレスカトラリー(右)
植物由来素材カトラリー(左)とステンレスカトラリー(右)
Starbucks Coffee Japan

レンタルカップの導入に続き「リユース」を促進し、店内利用の際はできるだけマグやグラスの利用が推奨されるが、持ち帰りカップなどは以前同様ニーズによって応じてくれる。

環境負荷低減に特化したグリーナーストア日本1号店である皇居外苑 和田倉噴水公園店では、すでにレンタルカップやアイスドリンクのグラス提供などのサービスが実施されおり、同店舗でのカップリユース率は平均70%以上だという。

スターバックスは使い捨て資材を削減するため、世界中の店舗でさまざまな実証実験を行なっている。

韓国のスターバックスでは、2025年までに使い捨てカップを廃止することを発表しており、すでに国内の一部の店舗では実施されている。

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