『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』のプレイ動画を無断アップロードした男を逮捕。その決め手となったのは…

ゲームプレイ動画について「原則的には権利者の許諾を得る必要があり、無許諾でのアップロードは著作権侵害行為」とCODAは訴えています
PS3版『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』
PS3版『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』
Amazon/5pb.

宮城県警生活環境課と南三陸署は5月17日、YouTubeでゲームプレイ動画やアニメを権利者に無断でアップロードしていたとして、著作権法違反の疑いで男を逮捕した。一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が18日に発表した

男は2022年にニトロプラス社などが著作権を持つゲーム『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』のプレイ動画をYouTubeにアップロードし、広告収益を得ていたという。この動画は、エンディングを含む1時間程度のものだったという。

このほかアニメ『STEINS;GATE』や『SPY×FAMILY』をそれぞれ権利者に無断で編集して字幕やナレーションを付けたいわゆる「ファストコンテンツ」もアップロードしていたという。

■ゲーム実況が人気を集める中、今回の逮捕に至った決め手とは?

YouTubeなどで、ゲーム実況などプレイ動画が人気を集めている。CODAは発表の中で、メーカーが許可した内容に従えば「ゲームプレイ動画をアップロードすることができる」ケースもあるとしつつも、「原則的には権利者の許諾を得る必要があり、無許諾でのアップロードは著作権侵害行為」としている。

特に「ストーリー性のあるゲームのムービーシーンのみを繋ぎあわせてゲーム内容が短時間でエンディングまで分かるように編集し、投稿する行為や、エンディングシーンだけを抜き出して投稿する行為」を問題視しているという。

CODAは、今回の逮捕について、「極めて悪質な事例であったため、このような対応となりました」と説明している。

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