みんな気になる今年の「最新アップルの噂まとめ」5G対応iPad Pro? 完全ワイヤレスiPhone?

昨年3月にApple Arcade、Apple TV+といった新サービスや第5世代iPad miniを発表したアップル。今年の最新のアップルの噂をまとめてお届けします。
画像提供 Engadget 日本版
画像提供 Engadget 日本版
Engadget 日本版

新年を迎えてから、すでに1月も3分の2が経過。そしてアップルは昨年も3月にApple ArcadeやApple TV+といった新サービスや第5世代iPad miniを発表しており、今年も近々なんらかの大きな動きがあるのかもしれません。

5G対応iPad Proは今年後半に発売?からiPhone2021年モデルは完全ワイヤレス?まで、最新のアップルの噂をまとめてお届けします。


MacBookシリーズに速度向上、省電力無効の「プロモード」が追加?macOS最新ベータから手がかり

画像提供 Engadget 日本版
画像提供 Engadget 日本版
Engadget 日本版

最新のmacOS Catalina 10.15.4ベータ内から、ユーザーがオンとオフを切り替えられる「Pro Mode(プロモード)」が発見されたとのニュースです。

米アップル関連情報サイト9to5Macが抽出した文字列には、プロモードが有効になっている場合はアプリ速度の向上と引き換えにバッテリー持続時間が短くなり、ファンノイズが増加する可能性があると記述されているとのこと。要はファンの回転速度を通常より速めて冷却し、バッテリーの消耗を度外視してCPUのクロックスピードを最優先させるというわけです。

MacBookに限らず近年のノートPC一般には、高負荷の作業を行って温度が上昇すると大幅に減速させる「サーマルスロットリング」という機構があり、これによりCPUの損傷を防いでいます。MacBook Pro(2018)ではそれが過剰にはたらいて物議を醸していたことがありますが、プロモードのファン速度向上も「CPUを傷つける恐れのある加熱を避ける」考えは同じながら、省電力のために課された制限を一時解除するアプローチと言えます。

そうした仕組みはmacOSの電力管理システムに直結しているほか、放熱管理にも関わることから、16インチMacBook Proと同様の新たな熱設計を備えたモデル専用の機能であるとも推測されています。

ここ最近のアップルは新型Mac Proや16インチMacBook Proといった「Pro」製品に注力していますが、プロユースに求められるのは何よりも高い処理性能です。今後のmacOSも、そちらの方向に進化していくのかもしれません。


5Gミリ波対応のiPhone 12(仮)は2020年内に発売か。有名アナリスト予測

画像提供 Engadget 日本版
画像提供 Engadget 日本版
Engadget 日本版

今年秋に登場が予測されるiPhone 12(仮)シリーズは、クアルコムが「最優先事項」と公言していることもあり、5G対応自体は確実視されています。一方で、専門家により見解が分かれているのが高速なミリ波対応版が秋に間に合うのか、それともサブ6GHz版が先行して、発売が2段階になるのかという点です。

アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、サブ6GHz版とサブ6GHz+ミリ波対応モデルが同時に発売されるとして、以前述べていた「当初からミリ波対応モデルが出る」との自説を再確認した上で詳細を追加しました。それと同時に、一部にあった2段階発売説を否定したかっこうです。

それら2つの通信モデルが同時進行しているために開発の複雑さも高いものの、ミリ波+サブ6GHz版の準備は予定通りに進行しており、およそ9~10月頃に発売すると予測されています。

Kuo氏は2020年後半の新型iPhone出荷台数をiPhone 11シリーズよりは強気に見積もっていますが、気になるのがミリ波対応モデルが15~20%とひかえめな割合にしている点です。予測に定評あるKuo氏も百発百中ではなく、たとえば当初のiPhone XR出荷予測台数を引き下げたこともありました。

5Gデバイスは携帯通信キャリア側のインフラ整備が間に合わなければ真価を発揮しようがないため、サプライチェーン情報に詳しいKuo氏にとっても、まだまだ不確定要素が大きいのかもしれません。


新型13インチMacBook Proが近日登場?EECデータベースにアップル未発表製品が登録

画像提供 Engadget 日本版
画像提供 Engadget 日本版
Engadget 日本版

昨年11月に16インチMacBook Proが発表・発売されてから、しばらく動きがないMacBookシリーズ。その新型らしき未発表製品が、EEC(ユーラシア経済委員会)データベースから発見されたとの話題です。

秘密主義で知られるアップルといえども、世界各地での発売前には公的機関への登録は必須です。そしてロシアやベラルーシ、カザフスタンなどが属するユーラシア経済連合での販売前には、EECデータベースから未発表製品が見つかることはほぼ恒例行事となっています。iPhone2018年モデルしかり、10.2インチiPad(第7世代)も発見から2か月以内に発売されたというぐあいです。

これに先立って台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesが、2020年前半に16インチ型と同じシザー式キーボードを搭載した新型13インチMacBook Proが発売されると報じていたことも重なり、このデバイスを指すのではないかと推測されているしだいです。

16インチMacBook Proが15インチとほぼ同じ本体サイズながらベゼル狭額化によりディスプレイが広くなったことから、新型13インチも本体サイズ据え置きで14インチ画面になるとの(期待含みの)推測もあります。

もう1つの関心が集まりそうなTouch Barの有無ですが、昨年7月に投入された最新エントリーモデルにより全モデルがTouch Bar搭載になったこともあり、新型でもその先例を踏まえることになるかもしれません。爆速の未発表MacBook Airらしきデバイスも話題となっていましたが、AirではないProを示す唯一のあかしがTouch Barになる可能性もありそうです。


5G対応iPad Proは早くも今年後半に発売? サプライチェーン情報が伝えられる

画像提供 Engadget 日本版
画像提供 Engadget 日本版
Engadget 日本版

iPhone 12シリーズの5G対応にまつわる観測が「ミリ波に対応するのか」と細部に絞り込まれてきたのに対して、あまり噂のなかった5G対応iPadが2020年内に発売されるかもしれないと報じられています。

ソースはおなじみの台湾業界誌DigiTimes。同誌によると台湾ASEが5G対応iPhoneおよび5G対応iPadアンテナインパッケージを供給する予定とされ、現地サプライチェーンにとっては成長を期待できる朗報とされています。

さらに「ミリ波5G対応のiPadがアップルの新製品ロードマップに含まれると確認された」とのこと。今なお先端技術であり4G LTEモデムよりも高コストとなるため、おそらくiPadのProモデルと推測されています。

発売当初iPad Pro(2018)12.9インチの1TBモデルが税込20万円超となって話題を呼びましたが、Proモデルはプロユースとあり高付加価値の機能を搭載する価格的な余裕もあります。

専用OSのiPadOSもリリースされてマルチタスク機能も改善され、今後はiPad Proも生産性向上ツールとしての傾向が強まるとの予測もありますが、上述のMacBook Proと合わせてアップルのプロユース戦略の一環に組み込まれていくのかもしれません。


iPhone 12(仮)ではFace IDシステムが「更新」、2021年モデルはLightningコネクタが廃止の可能性

画像提供 Engadget 日本版
画像提供 Engadget 日本版
Engadget 日本版

iPhone 12シリーズは5G対応のほか、新機軸の技術も盛り込まれて大幅なアップデートになると予測されています。その中の1つ顔認証のFace IDシステムが「更新」されるとの予測を、英投資銀行Barclaysアナリストが投資家向けメモの形で発表しました。

大手スマートフォン各社とも前面カメラをどう扱うかを新製品の重要な焦点としており、一時のノッチ(画面上部の切り欠きに収める)ブームは去ってパンチホールに移行し、次はモザイク状にされて表面から見えなくなる流行がくるとの噂もありました。iPhone 12もFace IDを実現するTrueDepthカメラの性能やサイズのみならず、本体デザインそのものを変革する可能性もありそうです。

さらにいえば、噂のiPhone SE2(仮)Face ID搭載モデルも、旧TrueDepthカメラを流用して......とうがった見方ができるかもしれません。

また、iPhone 12 Pro(ハイエンドモデルの仮称)にはToF式の3Dセンサーが搭載されるとともに、メモリは6GB(iPhone 11 Proモデルは4GB)に増量されるとのこと。こうした見方は大手金融機関UBSやMing-Chi Kuo氏とも一致しており、もはや定説といってよさそうです。

さらにアップルは2021年モデルの少なくとも1つからLightningコネクタが「削除」され、完全ワイヤレスになる可能性があるとのこと。欧州議会がEU圏内で販売されるスマートフォンを含む全ての携帯機器について統一の充電規格を義務づけるための議論を開始したと報じられていましたが、実質的にはUSB Type-Cへの統一を促すものといえます。完全ワイヤレスへの動きも、こうした規制当局の方針を視野に入れてのことかもしれません。

関連記事

注目記事