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2020年09月15日 10時09分 JST

「中核派」最高指導者の姿を、半世紀ぶりに確認⇒「非公然活動に関わっていたため...」

中核派は共産主義体制の実現を目指してゲリラ事件を繰り返してきた過激派組織だ。

朝日新聞社
警視庁本部

「中核派」最高指導者の姿、半世紀ぶり確認 集会に出席

 共産主義体制の実現を目指してゲリラ事件を繰り返してきた過激派組織「中核派」について、警視庁が最高指導者の姿を半世紀ぶりに確認したことが、捜査関係者への取材でわかった。6日の中核派の政治集会に出席した。全国の警察は同派を「極左暴力集団」として違法行為の摘発や警戒を続けてきたが、最高指導者の所在がつかめず、指示系統の解明も不十分だった。

 警視庁が確認したのは、1997年に中核派の議長に選出された清水丈夫氏(82)。70年を最後に行方がつかめなかったが、東京都荒川区で今月6日にあった集会に参加。近年の指導方針を誤り、活動を充実させることができなかったとして自己批判した。

 中核派の広報担当は朝日新聞の取材に、清水氏について「非公然活動に関わっていたため公の場に(これまで)現れなかった」と回答。どのように関わっていたかについては「答えられない」とした。警視庁は姿を見せた背景や理由について分析し、過去の事件などへの関与について直接事情を聴きたい考えという。

 中核派の主要な主張の一つは天皇制反対。警察庁によると、昭和天皇崩御の翌年の90年に京都市の京都御所に金属弾を撃ち込むなど全国で124件のゲリラ事件を起こした。派生した別団体との内ゲバ事件も深刻で、死者は100人を超えた。近年は原発問題や労働問題にテーマを広げ、各地でデモなどをしてきた。警察庁によると、1月時点の勢力は約4700人。

(朝日新聞デジタル 2020年09月15日 07時24分)

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