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2020年10月17日 10時26分 JST

フランスの中学教員、首を切断された遺体。授業で「裸の風刺画」を見せていた。テロで捜査

「私たちの国民が典型的なイスラム過激派のテロの犠牲になった」

朝日新聞社
パリのキオスクで9月2日、店頭に並んだ仏週刊紙シャルリー・エブド(左上)=疋田多揚撮影

仏郊外で首切断の教員遺体、授業で風刺画 テロで捜査

 パリ郊外のイブリーヌ県で16日、首を切断された男性の遺体が発見され、フランス検察の対テロ部門が捜査を始めた。男性を殺害した容疑者とみられる男は治安当局に射殺された。

 仏紙パリジャンなどによると、被害者の男性は中学校の歴史の教員。今月上旬に授業で表現の自由を扱った際、イスラム教の預言者ムハンマドの裸が描かれた風刺画を生徒に見せ、一部の保護者が抗議していたという。

 同紙などによると、遺体は同日午後5時ごろ、男性が勤務する同県コンフランサントノリヌの中学校近くで警察官が発見した。別の警官が現場付近で銃のようなものを持った男を見つけ、攻撃を受けそうになったため射殺したという。同紙はこの男をロシア南部チェチェン共和国出身の18歳だと報じている。

 マクロン大統領は同日夜に現場を訪れ、「私たちの国民が典型的なイスラム過激派のテロの犠牲になった。表現の自由を生徒に教えていたがために殺された」と述べて犯行を非難した。

 フランスでは9月、風刺週刊紙「シャルリー・エブド」がムハンマドの風刺画を掲載した後、パキスタン出身の男(25)がパリの同紙旧社屋前にいた男女2人を刃物で襲う事件が起きている。仏検察によると、男は風刺画に腹を立てており、同紙編集部がまだ犯行現場にあると思い込んでいたと供述しているという。(パリ=疋田多揚)

(朝日新聞デジタル 2020年10月17日 09時10分)

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