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2019年09月12日 11時24分 JST

入閣報告、フライング相次ぐ。菅原一秀・経産相「安倍総理から直々にお電話をいただいた」

異例の事前公表に、「こんなの見たことない」と外務省関係者。

朝日新聞社
今回の内閣改造で経済産業相に起用された菅原一秀衆院議員。11日朝、地元の駅頭で演説した=2019年9月11日朝、東京都練馬区、永田大撮影

入閣報告フライング相次ぐ 街頭で「経産相仰せつかる」

 安倍晋三首相が11日に行う内閣改造・自民党役員人事を前に、閣僚や党幹部への起用が内定した政治家が首相から内示されたことを相次いで事前に公表した。党役員は11日午前の臨時総務会、閣僚は午後にある皇居での認証式を経て、正式に就任する。ややフライング気味に「所信表明」した格好で、安倍政権のこれまでの人事でも珍しい現象だ。

 新たに選対委員長に就任した下村博文氏は10日午後、自身のフェイスブックを更新。「先程安倍総理から電話をいただき、党の選対委員長に付く(原文ママ)ことになりました」と「速報」した。異例の「事前公表」と言え、別の党幹部は驚きを隠せなかった。

 その約2時間後、河野太郎外相は外務省内で「防衛大臣の内示が出ました。お世話になりました」と一足先にあいさつ回りをした。外務省関係者は「こんなの見たことない」。

 経済産業相に内定した自民党の菅原一秀衆院議員は10日午後11時にブログを更新。「安倍総理から直々にお電話をいただいた。『経済産業大臣をお願いする』。57年間の人生で、経験したことのない感動の瞬間だった」と初入閣の喜びを記した。首相のほか、菅義偉官房長官、森山裕国対委員長らの名前を挙げて感謝の気持ちをつづった。

 菅原氏は11日朝には地元・東京都練馬区で街頭演説に立ち、「経済産業省の責任者を務めることになった」と初入閣を報告。「私のような、ややもすれば脱原発依存を訴えてきた人間が経産相を仰せつかる。極めて責任が重い。国民の命を守る、生活を守るエネルギー政策を進めていかないといけない」とも強調した。

 菅原氏は演説に先立ち、記者団には「身の引き締まる思いでいっぱい。虚心坦懐(たんかい)、初心を忘れずにやっていきたい」と語った。

■菅原一秀氏、政権守る「防波堤」

 衆院予算委員会の与党筆頭理事を務めた時には、森友・加計(かけ)学園問題で野党の要求を拒み続けた。政権を守る「防波堤」となったことが、首相官邸の評価を高めた。「脱原発」を訴えてきたが、エネルギー政策を担う閣僚に就任し、今後どんな立ち位置を取るのか、注目される。

 学生時代には音楽グループ「TRF」のSAM(サム)さんとダンスユニットを結成。ユニットを解消する際、「俺は日本をリードする国会議員を目指す。お前は日本一のダンサーになれ」などの言葉を便箋(びんせん)14枚に書いて贈ったという。

(朝日新聞デジタル 2019年09月12日 01時04分)

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