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2019年12月07日 17時26分 JST | 更新 2019年12月08日 09時21分 JST

「この会場を大聖堂に変えよう」U2が中村哲医師を追悼。13年ぶりの来日公演で

キング牧師に捧げた「プライド」などを熱唱

時事通信社
13年ぶりの来日公演を行ったU2

世界的なロックバンド「U2」が5日、13年ぶりの来日公演で、アフガニスタンで銃撃され死亡した中村哲医師を追悼した。

観客らが撮影したとみられるTwitterに投稿された動画によると、会場のさいたまスーパーアリーナは照明が落とされ、ボーカルのボノさんが「この会場を大聖堂に変えよう。携帯をキャンドルに変えよう」と呼びかけた。呼びかけに応じた観客が、スマートフォンのライトを点灯させ、無数の光が揺れた。

長年にわたって灌漑(かんがい)事業などの人道支援にあたってきた中村医師は4日、アフガニスタン東部で何者かによって銃撃されて死亡した。中村医師が殺害されたことに対しては、国連の報道官が厳しく非難したほか、アフガニスタンのガニ大統領が声明を発表するなど、各国に悲しみが広がっている。

ボーカルのボノさんは5日のライブ中に「偉大な中村医師を追悼するひとときを持とう」「中村哲さんのために」と中村さんを追悼。ボノさんは、楽曲の合間にも何度も「テツ・ナカムラ」「ペシャワール会」と祈るようにつぶやいた。

ライブでは、アメリカの公民権運動の指導者で、1968年に暗殺されたマーティン・ルーサー・キング牧師に捧げて作ったと言われる「プライド」も歌われた。「プライド」には「彼らは命を奪ったが、誇りまでは奪うことはできなかった」という歌詞がある。