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2019年03月06日 18時47分 JST | 更新 2019年03月06日 20時51分 JST

教員募集パンフ、全員が「勤務超過」。 仙台市教委「リアルな職場感を伝えたかった」

「リアルな職場感を伝えたかった 削除するつもりはありません」と市教委の担当者。

仙台市教育委員会が教員募集のために作成したパンフレットが市議会で議論となっている。

パンフレットに掲載されている教員8人の勤務時間を巡り、「全員が勤務超過」だという指摘があったのだ。

仙台市議会は3月5日、「平成31年第1回定例会 予算等審査特別委員会」を開き、その議会の場で同パンフレットに関して、社民党市議団の樋口典子委員が「長時間労働を是とするメッセージ性を感じざるを得ない」との意見を市教委に指摘した。

公立学校の教育公務員の所定勤務時間は、労働基準法(※)によって7時間45分と定められているが、同パンフレットで紹介されていた教員8人全員の勤務時間は、出勤から退勤までで、10時間半を超えていた。

(※労働基準法によれば、勤務時間が6時間を超えて8時間以下である場合
には少なくとも45分、8時間を超える場合には少なくとも1時間の休憩
時間を与えなければならない。)

■「リアルな職場感を伝えたかった  削除する気はない」と担当者

この指摘を市教委はどう受け止めたのか、仙台市教育人事部長の谷田至史さんに聞いた。

━━今回の指摘をどう受け止めていますか?

議会で指摘されたことについては、想定はしていませんでした。

ですが、今回指摘される以前にパンフレットを発行する前から、勤務時間の超過をありのまま伝えることには議論がありました。

━━勤務超過と分かっていたのに、そのまま掲載した意図は?

受験を検討される皆様に、『リアルな職場感』をありのまま正直に実情を伝えようという意図でした。

パンフレットの内容は、現場教員としての経験を「ある日の1日」として切り取ったものですから、指摘について、勤務超過になっていると言われれば実態がそうなっている日も確かにあります。

休憩時間を所定の時間取れていなかったり、残業をしている場合もある。

受験する人に対して必要な情報だと判断したので、そのまま記載しました。

━━では、削除したり、修正するつもりもないですか?

ありません。

例えば今回に関して言えば、休憩が取れていないように受け取られてしまったのかもしれませんが、問題はパンフレットの記載そのものにあるのではなく、働き方改革をどう実行して、いかに実態改善に向けて努力するかだと思います。

仙台市も、全国と同様に教員志望者数は減っています。

受験者をどう増やしていくかは大きな課題ではありますが、今回のパンフレットで実情と異なることを記載するという判断には至りませんでした。