「令和」に込めた思い、なぜ安倍晋三総理自ら会見?「私自らが会見を開いて、国民の皆さまに直接申し上げるべきだと…」

新元号についての記者会見では、談話を首相自ら発表したことについての質問があった
新元号について報道陣の取材に応じる安倍晋三首相=4月1日、首相官邸
新元号について報道陣の取材に応じる安倍晋三首相=4月1日、首相官邸
時事通信社

平成に代わる新しい元号が「令和」に決定された。

4月1日、新元号について談話を自ら発表した安倍晋三首相。記者会見では、「平成」発表時と異なり、首相が直接話すことになった経緯についての質問が上がった。

総理大臣が会見を行うことは極めてまれ

記者会見で安倍首相は「平成の改元時と変わり、総理が自ら談話を発表した理由は?」と記者から問われ、次のように答えた。

(新元号を)誰が発表するかという議論があったと思う。

通常閣議の内容は官房長官が発表する。そのため今回も新元号については平成の時と同じように官房長官が発表することとした。

その上で平成の改元時には竹下総理の談話が発表されている。

当時は総理大臣が会見を行うことは極めてまれでありましたが、平成の30年を経て総理大臣が直接発信する機会も増大した。

平成の時と同じように談話を発表するのであれば、私自らが会見を開いて、国民の皆さまに直接申し上げるべきだと考えた。

また、「新たな元号選定にあたり決め手はなにか」という質問については、他の案に対して「元号の選考については、他の案が何かを含めて検討過程について申し上げるのは差し控える」と述べたうえで、次のように答えた。

我が国が誇る悠久の歴史、文化、伝統の上に次の時代を担う世代のために未来に向かってどういう日本を築き上げていくのか、そして新しい時代への願いを示すうえで最もふさわしい元号は何かという点が一番の決め手。」

新元号「令和」は、5月1日から平成に代わって元号となる。

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