新元号『令和』の記念硬貨はいつから販売? 造幣局「我々も今日知った」

受付開始の時期は?造幣局本局の広報担当者に聞いた。

政府は2019年4月1日、記者会見を開き、平成に続く次の元号が【令和】に決まったと発表した。新元号は、4月30日の天皇陛下の退位に伴い、新天皇が即位する5月1日午前0時に施行される。

元号の改元に伴って、我々の生活に欠かせない紙幣や貨幣などの印刷や製造にも影響が生じる。

日本の硬貨を製造している造幣局では、毎年、その年の記念硬貨を集めたミントセットと呼ばれる貨幣セットを製造・販売している。「平成31年銘の硬貨セット」は「平成最後」の貨幣セットとなり、記念に買い求めようという人からの注文が相次ぎ、通信販売での申し込みはすでに終了しているほどの売れ行きだ。

造幣局から販売されているミントセット
造幣局から販売されているミントセット
造幣局

■「令和」の記念貨幣セット まずは金型から作成

新たな時代の「令和」の硬貨セットは、いつ頃作られるのか?ハフポスト日本版は、造幣局本局の広報担当者に取材した。

━━新たな元号が「令和」に決まりました。貨幣セットについて問い合わせはありますか?

現状まだそれほど多くはありません。これから、問い合わせを頂くのではないかと思います。

━━発売の時期はいつを見込んでいますでしょうか?

まだ見込みですが、おそらく8月頃に通信販売の受付を開始します。購入された方の手元に届くのは10月頃になるかもしれません。

━━ 一般に流通する硬貨と貨幣セット、製造時期はどちらも同じになりますか?

一般に流通する貨幣は、造幣局の貨幣部が製造します。流通は日本銀行を通じて行われますので、記念セットの製造・販売時期とは異なります。

━━製造にある程度の時間を要する印象ですが、なかなか難しいのでしょうか?

まずは、「令和」の文字の金型から作成をしなければいけません。この金型を作るのに約2ヶ月半ほどを時間を要します。その後、模様を付けたり、幾つかの工程を経て製造に入るまでに3ヶ月半くらい掛かります。

硬貨は1円から500円までの計6枚ですが、金型に関しては、2枚ずつくらいしか作れないという事情もあります。

━━硬貨セットの入手方法は?

インターネットでの通信販売のほか、大阪、さいたま、広島にある造幣局ミントショップで販売する予定です。価格などについては、まだ決まっておらず、未定です。

━━入手したいという方へのメッセージは?

今回は元号が変わるという、大変歴史的な節目の硬貨になりますので、ぜひこの機会に、セットとして記念に手にとっていただければと思います。

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