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2019年04月16日 13時49分 JST | 更新 2019年04月16日 13時50分 JST

ノートルダム大聖堂、聖遺物「いばらの冠」と「聖ルイのチュニック」を炎の中から運び出す

物が落ちてくる中で、濃い煙も立ち込める活動となり、困難をきたしている。作業で負傷した消防士も出ているという。

P Deliss via Getty Images
ノートルダム大聖堂に保管されている、聖遺物「いばらの冠」。イエスは十字架を背負い、イバラの冠をかぶってゴルゴタの丘まで歩かされたのちに処刑にあったため、この冠は受難の意に用いられている。

フランス・パリのノートルダム大聖堂の一部が4月15日、火災で燃え落ちた事件。大聖堂が保管していたキリスト教の「聖遺物」の状態について、世界中が注目されている。

ノートルダム大聖堂には、カトリック教会の最も重要な聖遺物の一つ「いばらの冠」が保管されていた。

イエス・キリストが処刑を受けるためゴルゴタの丘まで、十字架を背負って歩かされた際に、頭にかぶっていたという冠だ。受難に関わる品や、聖人の遺骸や遺品は「聖遺物」と言われている。

大聖堂のパトリック・ショーべ司祭は、この「いばらの冠」は無事だったと伝えた。このほか、ルイ9世(聖ルイ)が着用していたチュニックも運び出されたという

火災の炎は、宝物庫までは至らなかったとみられる

困難な状況下での運び出し作業、負傷者も

消火作業には約400人の消防士があたった。現場の消防士の最優先事項は、世界的にも貴重な文化財の数々を守り、運び出すことだ。

消防署の司令官によると、文化財の救出作業は「物が落ちてくる中で、濃い煙も立ち込める活動となり、困難をきたしている。作業で負傷した消防士もいる」と話している