カリタス小学校の会見速報 内藤貞子校長が打ち明ける「子どもたちの命あっての教育です」

川崎殺傷事件を受けて「できる限りのことを尽くしてこれからも子どもたちを守っていきたい」
Fumiya Takahashi / Huffpost Japan

川崎市多摩区で登校中の児童と保護者が男に刃物で刺されて死亡した事件で、被害児童が通っていたカリタス小学校(同区)は5月28日、記者会見を開いた。

内藤貞子校長は会見冒頭、次のように話した。

■「できる限りのことを尽くしてこれからも子どもたちを守っていきたい」

保護者の皆様の心配事は「無事に学校に行って、無事に帰ってきてくれるかな」ということ。(そんな気持ちで)毎日見送り、迎えてくださっているんだと思います。

本日このように痛ましい事件が起きましたこと、大変悲しく、そして辛く思っております。

毎日、登戸の多摩川口から、本校ではスクールバスを出しております。ピストン輸送で、7時25分から8本出しています。本日も5本目までは普通に運行しておりました。

6本目のバスに子どもたちが乗り込んだ時に、男が学校方面のコンビニから両手に刃物を持って出てきて、並んでいる子どもたちを次々に切りつけました。この時に教頭が対応しています。

〈倭文覚(しとり・さとる)教頭の発言を挟んで〉

学校で被害状況を確認し、無事を知らせる保護者に連絡し、一斉に児童の引き取りを依頼しました。小学校・幼稚園は31日まで休校、中学高校はあす休校、6月の小学6年生の宿泊行事は中止。登下校の教員による見守り体制を強化し、警備員の増員も行います。

一番心配なのは子どもたちの心のケアです。カウンセラーを2人、中高からも派遣してもらいます。外部の神奈川県の学校緊急支援チームと川崎市精神保健センターからも、力を借ります。

本校で研究に協力してくれている心理学の専門の先生にも来ていただきます。いろんな方の協力をお願いして、子どもたちの安全のケアをしていくつもりです。心のケアについては、小学校だけでなく幼稚園や中高についても対応していきます。

保護者もケアが必要な方が多いと思うので、そういうことも含めて学校として受けていきたいと思っています。

カリタス小学校は保護者の絶大な理解と協力で成り立っていますが、子どもたちの命あっての教育です。保護者からも色々な提案をしていただきました。学校として、できる限りのことを尽くしてこれからも子どもたちを守っていきたいです。

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