夫「今日は遅くなるけど良い?」妻「大丈夫」⇒喧嘩になるのは何故なのか?

新米パパたちがあまりにもみんな「同じ失敗」をやらかしている。これは、男女の価値観の違いと、「子育てのリアルを知っているか、知らないか」が顕著に現れる例だと思う
Ridofranz via Getty Images

専業主夫のおときた駿です。主夫にもかかわらずここ2日ほど体調を崩し、妻に保育園送りを任せてしまって反省しています…。

さて、先日は親友の結婚式で学生時代からの♂仲間が久しぶりに集まり、結婚してパパになった人間も多数あり。

そんな中、新米パパたちがあまりにもみんな「同じ失敗」をやらかしているので、後学のために何か書いておきたいと思います。

その失敗とは、「今日は遅くなると言って許可をもらっていたのに、実際に遅く帰ったら怒られて喧嘩になった」というものです(特に乳児期)。

これ、本当に男女の価値観の違いと、「子育てのリアルを知っているか、知らないか」が顕著に現れる例だと思うんですよね。

で、喧嘩に至る理由は大きく次の3点に集約されるのではないでしょうか。

「許可」に対する温度差(消極的な許可)

まず大前提として、「飲み会で遅くなるけど良い?」と聞かれて「絶対ダメ!」と女性側は言いづらいと思います。

なのでその「許可」は、「いいよ(だけどなるべく早く帰ってきてね)」という消極的許可であることが多いはずです。

しかしながら男性は一般的に「察する力」が弱いので、()の中身が伝わることはまずありません。「許可をもらった!ヒャッハー!」とばかりに飲み倒してしまいます。

ここで最初のすれ違いが発生しています。

「遅くなる」の程度の違い

第二がこれです。多くの場合、男性側の「遅くなる」は終電を逃して2時とか3時を想定しています。

あるいはそこまで遅くなる気はなく、当初は電車で帰るつもりだったとしても、うっかり飲みすぎて「まあいいか!今日は許可取ってるし!」と気が大きくなり、結局午前様コースになりがちです(体験談)。

一方で女性側の「遅くなる」は22時か23時、どんなに遅くても終電までには帰ってくるだろうと思っているケースが多いのではないでしょうか。

で、この男性からすればこの「たったの3時間」が命運を分けることになります。

乳児のワンオペ育児に対する理解不足

決定的な要因はこれ。

乳児のワンオペ育児ってマジでキツいですよね。1時間にいっぺんは授乳で叩き起こされて、ストレスがたまります。

ところがそれが実感できない男性は、「もう妻も子ども寝てるだろうから、何時になっても大差はないだろう」と思ってしまいがちです(体験談)。

確かに子育て中でなければ、それは概ね正しいと思います。

寝て起きたらパートナーが隣に帰ってきていて、「昨日は何時に帰ってきたの?」「いやー終電逃して2時過ぎだったよ!」という会話が行われ、飲み過ぎをちょっと諌められて終わりでしょう。

ところが!

乳児がいる場合は状況がまったく違います。1時間に1回は容赦なく叩き起こされて、その度に「まだパートナーが帰ってきていない現実」が目の前に広がるわけです。

時計を見ると0時、1時、2時と時間が過ぎていく。まだ帰ってこない。私はこんなに睡眠時間を削って育児をしているのに、いつまで飲み歩いているんだテメーは!!

…という怒りのボルテージが上がり続けることは間違いありません。

実際に私もいろいろな経緯がありまして、乳児時代の娘を夜通しワンオペ育児をすることもありましたが、パートナーがいるだけで安心感がまるで違うし、夜泣きに交代交代で対応すれば2時間ずつ寝られるわけで。

一人で言葉の通じない娘(息子)と留守番していると、「早く帰ってきてよーー!」という気持ちにガチでなるので、味わったことのないパパはぜひワンオペ深夜留守番を体験してみることを強くオススメします。

参考過去記事:
夜中の授乳、寝ない赤ちゃん。オムツ替えに沐浴、爪切り…新生児にジャイアントスイングされる日々【ステップファミリー奮闘記】
https://otokitashun.com/blog/daily/13484/

と偉そうなことを書ける立場でもなく、結局は育児の負担を多く担ってもらっている妻にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

最近また夜泣きをするようになった次女(2歳半)ですが、「あっちに行く!」「お茶のみたい!」「ママがいい!」など意思表示をしてくれるようになったので、対応としては楽になりました。

夜泣きの際に「ママ(パパ)がいい!」と指名された方は大変ですが。。

昨日は「(別室に寝ていた)ママのところに行きたい!」と騒いだかと思いきや、ママが起きてきた途端「パパがいい!」というフェイントにやられました。どっちやねん。

互いの立場を思いやり、これからも育児に励んでいきたいと思います。

(2019年5月29日『おときた駿ブログ』より転載)

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