千島列島の雷公計島が噴火、気象衛星には噴煙も。国際線に影響する可能性

列島付近は北米-アジア間の主要航空路が通る場所となっています。
噴火の様子が確認できる衛星画像:6月22日(土)11時00分
噴火の様子が確認できる衛星画像:6月22日(土)11時00分
ウェザーニュース

日本時間の6月22日(土)未明、千島列島の雷公計島(ライコケとう/ライコーク)が噴火しました。

航空路火山灰情報センターによると、噴煙の高さは約1万3千メートルまで達しているとみられ、その様子は気象衛星ひまわりからも確認出来ます。

雷公計島は標高551mの火山島で、近代では1924年に大きな噴火をしていました。カムチャツカ半島から千島列島は火山活動が活発な地域です。

雷公計島の位置
雷公計島の位置
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衛星画像を見ると、日本時間の22日(土)11時時点でも噴火活動は続いているものとみられます。

大量の噴煙は上空の西風に流されて、島のはるか東側に拡散しています。この噴火により放出された噴煙が、直接日本の上空へ流れてくる可能性は低いとみられます。

この噴煙により、航空機への影響が懸念されます。多量の火山灰がを含んだ大気中を飛行すると、それを吸い込んだエンジンの出力が停止したり、窓ガラスに傷が付いて見通しが利かなくなるなど、運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあるためです。

国際線の航空機は通常、高度1万〜1万3千メートルを巡航します。千島列島付近は、北米とアジアを結ぶ主要な航空路が何本も通っているため、島の東側を通過予定の航空機はルート変更等による遅れが生じる可能性があります。国際線をご利用予定の方は、運航状況等をご確認ください。

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