我が子めがけて「チキンレース」か。3歳児をひいて死亡させた母親を逮捕

検察は「車を使って、幼い我が子で遊ぶ人はみたことない」と批判しています。

母親がスポーツ用多目的車(SUV)で我が子をひいて死亡させるという事件が起きた。度胸を競う「チキンレース」が原因とみられている。

事件が起きたアメリカ・テキサス州の検察が6月21日、ことの顛末を発表している

事件が起きたのは、6月11日。車に乗っていた母親は、車に向かって走ってきた3人の子供をめがけて前進させ、そのうち3歳の息子をひいた。

母親はさらに車を前進させ、その子を車の後輪で轢いた。約2540キロの重さの下敷きになった息子は死亡した。

母親は当初「車をバックした時に、車止めにぶつかったと思った」と供述していたが、防犯カメラの映像で一部始終が明らかになった。

検察は「すべての親は子供を守る義務がある。車はおもちゃじゃないし、我が子でチキンレースを試すのは、ゲームなんかではない」と母親を指弾するコメントをしている。

母親は有罪判決を受ければ、最大10年の服役を言い渡される。

ワシントンポストによると、母親は少なくとも30メートルほど車をバックさせていた。検察側は、3人の我が子が車に向かって走ってくると、母親は一旦車を止めてから、車を前進させたと説明しているという。

「2人の子どもは自力で逃れたが、一番幼い子どもは残念ながら、轢かれてしまった。車を使って、幼い我が子で遊ぶ人はみたことない」

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