ヒーローショーの“お姉さん”がセクハラ被害を告発 ⇒ 東映が調査

弱きを助け、悪を倒すヒーローショー。子どもたちに夢を売るステージの舞台裏での「#MeToo」に波紋が広がっている。
特撮ヒーローショー準専用劇場「シアターGロッソ」
特撮ヒーローショー準専用劇場「シアターGロッソ」
東京ドームシティ公式サイト

東京ドームシティ(東京都文京区)の特撮ヒーローショーが行われる劇場「シアターGロッソ」で、ショーの“お姉さん”を務めていた中山愛理さんがハラスメントを告発したTwitterの投稿が波紋を広げている。

中山さんは6月23日、Twitterを更新し、シアターGロッソの“お姉さん”を卒業したことを発表。さらに「続きの文があります。 少し長いですが、読んでくださったら嬉しいです」と前置きしたうえで、仕事中のセクハラやパワハラを告発する投稿を7つ連投した。

「シアターGロッソ」は特撮ヒーローショーの聖地。“お姉さん”は、観客の子どもたちと舞台上の橋渡しをする存在だ。“お姉さん”のMCが子どもたちをショーのストーリーに引き込み、ヒーローたちがピンチになると“お姉さん”の掛け声でエールを送る。

中山さんは、相手の名前を伏せた上で“お姉さん“として働いていた約1年間のセクハラ被害を告発。挨拶の無視や握手会の妨害、男性器のあだ名をつけて呼ばれるなどの「度重なる嫌がらせ」があったと訴えている。「すれ違い様にお尻を揉む、避けられない空間での卑猥な質問や直接的に胸を触る」などのセクハラもあったという。

受け流しながら耐えていたが、「それも不愉快だったのかゴールデンウィーク明けに『力不足なのでもう来なくていいです』と言われてそれっきりです」と卒業理由を明かした。

さらに「会社からは、余計なことを言ったらもうお前に仕事を振らないぞ、と強く言われていました」と告発。

「お客様のおかげでお仕事は楽しかったけれど、胸を張って子供たちの前に立つには、少し辛かったのも事実です」と胸のうちを綴り、「平成も終わり令和の時代を生きる子供たちには、前時代的なハラスメントに苦しめられることなく、自らの権利を害されることなく生きて欲しいと思います。そんなヒーローに出会って欲しいと思います」と訴えた。

弱きを助け、悪を倒すヒーローショー。子どもたちに夢を売るステージの舞台裏での「#MeToo」に、SNSでは驚きと賞賛が広がった。

投稿を受け、運営会社の東映は24日に公式サイトで「事実であれば誠に遺憾であり、現在、調査・確認に着手させていただいております」とコメントを発表した

確認結果についても「あらためてお知らせする予定」という。

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