八村塁が出場したNBAサマーリーグ戦で“世界初”の試み 5G回線のスマホカメラだけで試合を中継

「ファンが日頃の特別な瞬間を収めるために使っているのと同じカメラで、特別な動画体験をお届けするのが目的でした」
ホークス戦でプレーするウィザーズの八村塁(中央)
ホークス戦でプレーするウィザーズの八村塁(中央)
時事通信社

バスケの八村塁選手を筆頭に、4人の日本人が出場するNBAサマーリーグが盛り上がっている。

7月11日に開かれた、八村選手が所属するワシントン・ウィザーズとアトランタ・ホークスの試合では、世界初となる中継方法が用いられた。

5G回線環境下で、スマートフォンのカメラだけを使用して、試合の動画中継をしたのだ。

スポーツビデオグループによると、主要なスポーツイベントで、そのような動画中継するのは世界でも例がないという。

画質が気になるところだが、百聞は一見にしかずということで、こちらの動画のキャプチャ写真をどうぞ。

若干テレビゲームのような写りではあるが、それなりに鮮明に写っている。

スポーツプロによると、使用されたのはサムソン製のスマートフォン。6台がコートサイドから試合を中継した。 コートの隅に座ったカメラマンが、スタビライザーや固定器具に片手サイズのスマホを設置し、撮影する様子が確認できる。

配信動画は、コートサイドからの試合の様子に加えて、インタビューやファンとの交流も含まれている。

アメリカのスポーツチャンネルESPNのアプリやNBA TV カナダのほか、NBAリーグパスなどを通じてアメリカ国内や海外に配信された。

NBAエンターテイメントのスティーヴ・ヘルムース副社長は、スポーツビデオグループの取材に次のように答えている。

「最終リハーサルに成功した後、スマートフォンビューによる中継本番に向けて気を引き締めていました。我々は、これが、スマートフォンのみで撮影され、幅広いファンに配信された初めての主要スポーツのライブ中継と考えています」

「今回は、ファンの皆様が日頃の特別な瞬間を収めるために使っているのと同じカメラで、特別な動画体験をお届けするのが目的でした」

肝心の試合は、八村選手が両チーム通じて最多の25点を叩き出す活躍で、76-71でウィザーズが勝利した

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