セカオワのSaoriさん「慣れ親しんだ名字、変えたくなかった」 夫婦別姓めぐる“違和感”をツイート

「仕方なくパスポートの名前を変更したら『名義変更の手数料は6千円です』と言われた」とつづっています。
Kristian Dowling. via Getty Images

4人組バンド「SEKAI NO OWARI」のSaoriさんが7月16日、日本で夫婦別姓が認められていないことや名義変更手続きをめぐって、Twitterで「違和感」を表明した。

2017年に俳優の池田大さんと結婚したSaoriさん。愛着のあった名字を変えたエピソードを紹介し、「30年以上慣れ親しんだ名字だったから出来れば変えたくなかったけれど、日本では夫婦別姓は認められていない。男側の名字にする人は九割以上だ」と不満を漏らした。

日本の民法は、日本人同士の結婚で夫か妻のどちらかの氏(姓)を選ばなければならないと定めている。

国の人口動態調査によると、2016年に結婚した夫婦の約96%が夫の氏を選択しており、女性が変えるケースが圧倒的に多い。

Saoriさんはツイートでまた、改姓に伴う名義変更手続きに触れ、「仕方なくパスポートの名前を変更したら『名義変更の手数料は6千円です』と言われた。違和感。。」と不満を口にした。

夫婦別姓をめぐっては、IT会社「サイボウズ」社長の青野慶久氏らが国を相手に民事訴訟を起こすなど、ここ最近、制度実現を求める動き・議論が活発になっている。

7月21日の投開票される参院選でも、公約に盛り込む政党が多く、争点の一つに挙げられている。

政党別に見ると、公明、立憲、国民、共産、社民は賛成。自民と維新は推進する立場ではない。 政権与党の自民と公明の間でも、方針が分かれている。

自民党は公約には盛り込まず、「旧姓の幅広い使用を認める取り組みを進める」と記している一方で、公明は「選択的夫婦別姓の導入の実現に向けて議論を進めます」と前向きな姿勢を打ち出している。

朝日新聞デジタルによると、7月3日の党首討論では、「選択的夫婦別姓を認めるか」を問う場面があり、安倍晋三・自民党総裁以外の全員が賛成の意を示して手を挙げている写真がSNS上でも出回り話題になった。

注目記事