アートとカルチャー
2019年07月17日 19時36分 JST | 更新 2019年07月17日 19時41分 JST

令和初、第161回芥川・直木賞はともに女性。今村夏子さん、大島真寿美さんが選ばれる

候補者が全員女性だったことで話題となった直木賞だが、選考委員の桐野夏生さんは「全員女性ではありますが、一言で括れないほど多様性に満ちている」と話した。

Maki Keyamura

日本文学振興会は7月17日夜、第161回芥川賞・直木賞の受賞作を発表した。

芥川賞には今村夏子さん「むらさきのスカートの女」が選ばれた。

選考委員を代表して講評をした作家の小川洋子さんは、受賞の可能性を議論されたのは女性作家のみだったことを明かし、「(最終的に)女性性を感じさせる作品が残った」とした。

前回の第160回芥川賞から連続ノミネートされた社会学者の古市憲寿さんは、残念ながら受賞を逃し、発表直後のタイミングで「ちーーーん」「まただめだった!!!」とツイートした。

直木賞には大島真寿美さんの「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」が選ばれた。

今回、候補者全員が女性だったことについて、選考委員を代表して作家の桐野夏生さんは「全員女性ではありますが、一言で括れないほど多様性に満ちている。面白い選考だった」と話した。

芥川・直木の両賞で女性が受賞するのは、平成25年第150回の芥川賞を朝井まかてさん、姫野カオルコさん、直木賞を小山田浩子さんが受賞して以来の約6年ぶりとなる。

Maki Keyamura
選考委員を代表して、直木賞の選評を担当した作家の桐野夏生さん。

 

芥川賞、直木賞の両賞は1935年(昭和10年)に創設。芥川賞は純文学の新鋭に、直木賞はエンタテインメント小説の中堅に贈られる。

日本文学振興会の公式サイトによると、各賞の候補作は以下の通り。

芥川龍之介賞候補作品

今村夏子(いまむら・なつこ)「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)

高山羽根子(たかやま・はねこ)「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」(すばる5月号)

古市憲寿(ふるいち・のりとし)「百の夜は跳ねて」(新潮6月号)

古川真人(ふるかわ・まこと)「ラッコの家」(文學界1月号)

李琴峰(り・ことみ)「五つ数えれば三日月が」(文學界6月号)

直木三十五賞候補作品

朝倉かすみ(あさくら・かすみ)「平場の月」(光文社)

大島真寿美(おおしま・ますみ)「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(文藝春秋)

窪美澄(くぼ・みすみ)「トリニティ」(新潮社)

澤田瞳子(さわだ・とうこ)「落花」(中央公論新社)

原田マハ(はらだ・まは)「美しき愚かものたちのタブロー」(文藝春秋)

柚木麻子(ゆずき・あさこ)「マジカルグランマ」(朝日新聞出版)