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2019年07月27日 11時10分 JST | 更新 2019年09月26日 12時58分 JST

嫁さん、奥さん、妻…。呼び方を見れば、パートナーから自分がどう思われているかが、見えてくる

場所やタイミングで呼び方を使い分けるのも、1つの手かもしれません。

Cavan Images via Getty Images
夫婦のイメージ写真

配偶者のポピュラーな呼び方の違い、知ってますか?

皆さんは、パートナーをどんな風に呼んでますか?男性なら嫁、奥さん、女房…。パートナーをどう呼ぶかは、大きな問題ですよね。

家のなかでは、名前やニックネームで呼ぶ場合が多いでしょう。ふたりっきりなのに、パートナーに向かって「おい、妻!」という人はいないでしょうから。ということを鑑みて、今回スポットを当てるのは、外で、お互い以外の第三者がいる席でパートナーをどう呼ぶか問題。

つまり、旦那が一歩家を離れ会社の同僚のなかで、高校大学の同級生のなかで、自分がどう呼ばれているのか? という話です。

そして、配偶者をどう呼んでいるかで、その男性へのイメージというのもだいぶ変わります。例えば「ウチの家内が」と呼ぶのと「パートナーが」と呼ぶのとでは、まったく異なりませんか? 前者の場合は「なんか古臭い」となりますし、後者の場合は「なんてフラットな考え方なんだろう。でも外で奥さんのことを〝パートナー〟と呼ぶなんて、意識高すぎ」となるでしょう。男性側も、たくさんある配偶者の呼び方から「それ」をチョイスしているわけですから、その呼び方には何らかの意図がある。つまり、自分の配偶者をどう位置付けているかが透けて見えるわけです。

そこで、配偶者のポピュラーな呼び方を、大辞林で調べてみました。

まずは「嫁」「嫁さん」。これが、最もポピュラーな呼び方じゃないでしょうか? 大辞林で調べてみると

よめ【嫁・娵】

1.息子と結婚した女性を、親の側からいう語。息子の嫁。

何と「嫁」という言葉は元来、義父母からいわれる言葉だったんですね。だからこう、どことなく「家」を背負ってるイメージがある。「ユカさん、あなた高橋家の嫁でしょう!」的な。使ってる側にそんな意識はなくても、「嫁さん」という呼び方にはどこかカビ臭というか、古臭い何かを嗅ぎ取ってしまうのかもしれません。なんせ、漢字字体が「家の女」と書くのですから。 

次に、

おくさん【奥さん】

他人の妻を敬っていう語。「――によろしく」。

 外で自分の配偶者を呼ぶとき、「嫁」「嫁さん」と双璧をなすのが、この「奥さん」でしょう。しかしこれは「他人の妻を敬っていう語」だったとは。だからでしょうか「嫁」といわれたときの「偉そう」感はないものの、「奥さん」にはどこか距離感を感じてしまいます。というか、いまどき多くの女性は「奥」にいません。外で働いています。「奥さん」という語感はかわいいのですが、そもそもの意味は他人の妻をいう言葉ですし、漢字を見ればやはり古臭い印象を受けます。 

そして、

かみさん【上さん】

①商人・職人などの主婦をいう語。また親しい間柄では、自分の妻をいう場合もある。「魚屋の――」「うちの――」 

「ウチのかみさんがね」というと、アラフォー以上は反射的に「コロンボ」という単語が浮かぶはずです。それだけ古臭い言葉ですし、あまり使っている人も見ません。伊集院光さんがラジオでいうのを聞くくらいでしょうか。しかし今回調べてわかったのですが、漢字は「上さん」と書くのだそう。つまり、配偶者は家の中では「お上」だと。どこか女性への敬意を感じる「かみさん」という呼び名も、その実、上に見ている。案外、粋な呼び方かもしれません。

続いて、

つま【妻】

配偶者である女性。 

だいぶ、意味がフラットになってきました。ですから外で自分の配偶者を「ウチの妻が」という人は、「配偶者と自分は対等」という意識があるのかもしれません。

さらに、

かじん【家人】 

同じ家で一緒に生活している人。家族。

「妻」の上をいく、スーパーフラットな呼び名です。なにせ「妻」は「配偶者である女性」を指しますが、「家人」は「同じ家で一緒に生活している人」を指すのですから、1ミリの上下関係も感じません。しかし周りで、この呼び名を実際に使ってる人を僕は知りません。唯一見るのが、糸井重里さんのツイッター。配偶者を「家人」と呼んでらっしゃるのですが、なんともまあ糸井重里さんらしいスマートさを感じます。

最後に、

あいかた【相方】

相手。相手方。特に、三味線の伴走者。また、万歳などの相手役。

たまーーに、いますよね。配偶者や恋人を「相方」とかいう人。どういうおつもりなんでしょう、と僕は個人的に感じています。脊髄反射的に「そんなにお前ら面白くねえし」と思ってしまいます。というのも僕は仕事でたくさんの芸人さんとかかわりをもっており、一般の方より芸人さんへのリスペクトが大きい。だから安易に「ウチの相方がさ」なんていわれると、違和感を覚えてしまうのです。では、なぜまっすぐな目をして「相方」などと呼べるのだろう? と考えてみたところ、恐らく「パートナー」の和訳的に使っているのではなかろうかと思い至りました。ついでに、こちらも大辞林で調べてみました。

パートナー【partner】

①ダンス・競技などの、二人で一組となるときの相手。

  1. 仕事などを共同でするときの相手。

③配偶者。 

つまり、広く「人生の伴走者」という意味合いを表現したいと思っていて、かつお笑いにあまり興味がない人にかぎって「相方」という呼び方をしてしまうのではないかと。しかしお笑い好きからすれば「相方」という言葉を聞くと、即座に「漫才」「お笑い」に変換してしまう。このかい離こそが、“相方アレルギー”を生んでしまうのです。

呼び方は個人の自由というけれど…

ちなみに僕は、家のなかでは「りえちゃん」と呼び、育児や夫婦についてコラムを書くときはフラットに表現したいので「妻」と表記し、友達の前で話すときは「嫁さんがさあ」です。なんだよお前、全然一貫性ねえじゃんかよ………。

とにもかくにも、恋人・配偶者・パートナーをどう呼ぼうとも、当たり前ですが個人の自由です。しかし第三者の耳に入った瞬間、「そうやって呼ぶんだ……」と発言者へのイメージがついてしまうのも、また事実。「こう呼ぶことによって、人からどう思われるか」、ということも少しは考えてみてもいいのでは、と思います。

(編集:榊原すずみ @_suzumi_s

 

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第6回 男の子がピンクを選んだっていい。4歳の息子が感じた「性別と色」の世界

第7回 「子育てやめます」妻に宛てた一通の手紙。ボクはあの時、育児うつになっていた

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つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。

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