NHK、京アニ事件容疑者と同社ディレクターの関わりを否定。ネット上の噂に憤り「こうした情報の発信は極めて遺憾」

「明らかに事実と異なる誤った情報であり、こうした情報の発信は極めて遺憾です」と憤りをあらわにした。
時事通信社

NHKは7月30日、公式サイトに声明文を掲載し、京都アニメーションの放火殺人事件の容疑者と同社ディレクターとの間に「接点があった」などとするネット上の噂を否定した。

インターネット上では、NHKが事件当日に京都アニメーションの取材を予定していたことなどから、ディレクターと青葉真司容疑者が「旧知の仲なのではないか」「NHKは事件が起きることを事前に知っていたのではないか」などの憶測に基づいた書き込みが相次いでいた。Twitterには、「事件の仕掛け人はNHK」などと主張する投稿もある。

NHKは声明で、「NHKのディレクターは、事件及び容疑者とは何の関わりもなく、これらの書き込みは、いずれも事実無根です」とこれらの情報を強く否定。

つづけて、「NHKの取材と今回の事件を関連付けるような書き込みも、明らかに事実と異なる誤った情報であり、こうした情報の発信は極めて遺憾です」と憤りをあらわにした。

事件とNHKを紐づけるような情報は、現在もTwitterやネット掲示板「5ちゃんねる」、個人ブログなどで出回っている状態だ。

NHK広報担当者は、法的措置や書き込みの削除申請については「お答えできない」とコメントした。

NHKが発表した否定コメント(全文)

京都アニメーションの悲惨な事件で、命を奪われた方々に心からのお悔やみ を申し上げるとともに、負傷された方々の回復をお祈りします。

この事件に関して、一部インターネット上で、特定のNHKディレクター名を挙げ、「容疑者と接点がある」、「現場で遺留品を回収した」などと事件に関連付けるような書き込みがされています。

NHKのディレクターは、事件及び容疑者とは何の関わりもなく、これらの

書き込みは、いずれも事実無根です。

また、NHKの取材と今回の事件を関連付けるような書き込みも、明らかに 事実と異なる誤った情報であり、こうした情報の発信は極めて遺憾です。

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