武豊が明かすディープインパクトの凄さ「空を飛ぶような走りはボクしか知らない」(メッセージ全文)

「主がいなくなった空っぽの馬房に手を合わせてきました。ボクにとって、本当に特別な馬」と、盟友への思いをつづりました。
有馬記念を制した際のディープインパクトと武豊騎手(馬上)。Vサインする馬主の金子真人氏(千葉・中山競馬場、2006年12月24日)
有馬記念を制した際のディープインパクトと武豊騎手(馬上)。Vサインする馬主の金子真人氏(千葉・中山競馬場、2006年12月24日)
時事通信社提供

急逝が発表されたディープインパクトに宛てて、デビュー戦から全14戦に騎乗した武豊さんが7月31日、公式サイトでメッセージを掲載した

武さんは7月30日、北海道の新千歳空港でディープインパクトの訃報の知らせを聞き、「ショックを受けました」と打ち明けた。

そのまま飛行機に乗る気になれず、予定をキャンセルし、道内にあるディープインパクトが引退後を過ごした社台スタリオンステーションに向かったという。

「主がいなくなった空っぽの馬房に手を合わせてきました。ボクにとって、本当に特別な馬」と、盟友への思いをつづった。

現役時代に数々の実績を残し、種牡馬になってからも活躍してきたディーインパクト。

「空を飛ぶような走りはボクしか知りません」と、自分だけが知っている姿や凄さを明かした。

最後に「ただただ、ありがとうの気持ちを伝えました」と追悼した。

メッセージ全文は、以下の通り。

昨日、ディープインパクトの訃報を新千歳空港で聞き、ショックを受けました。病理解剖に出て行って会えないとも聞きましたが、そのまま飛行機に乗る気にもなれず、予定をキャンセルして社台スタリオンステーションへ。主がいなくなった空っぽの馬房に手を合わせてきました。ボクにとって、本当に特別な馬。種牡馬になってからの突き抜けた実績は誰もが知るところですが、空を飛ぶような走りはボクしか知りません。ただただ、ありがとうの気持ちを伝えました。

気をとり直して、今週は小倉での騎乗。メーンの小倉記念はアイスストームに期待しています。ディープインパクト産駒ではありませんが、末脚の切れ味は重賞戦線で通用するものを持っていると感じています。小回り馬場と、時計が速いいまの小倉の状況に対応できるかどうかですが、不安より期待の方が大きいです。

最も暑い時期の競馬ですから、観戦の皆さんは熱中症対策も十分にしていらしてください。馬も人も、頑張っています。

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