佐野サービスエリアで従業員が「ストライキ」 突然の営業休止、さのまるの出演も中止に

サービスエリア事業をするネクセリア東日本は「運営会社で経営側の従業員との間のトラブルがあった」と説明。営業再開のめどは立っていないという。
上り線の佐野サービスエリア
上り線の佐野サービスエリア
ドラぷら公式サイトより

東北自動車道の佐野サービスエリア(上り)が8月14日、従業員の「ストライキ」で営業休止状態となっている。

サービスエリア事業を営むネクセリア東日本は「サービスエリアの運営会社で、経営側の従業員との間のトラブルがあった」と説明。営業再開のめどは立っていないという。

一体、何が起きているのか。

何が起きた?

ネクセリア東日本によると、上りのサービスエリアを運営する「ケイセイ・フーズ」の従業員がこの日に出勤せず、フードコートや売店などが利用できなくなっているという。

建物は灯りがついておらず、建物外のケータリングの売店などのみが営業している。前日13日は、通常通り営業していたという。現場の責任者が現在、勤務予定だった従業員に出勤するよう呼びかけているが、再開のめどは立っていないという。

一方で、下りのサービスエリアは別の会社が運営しているため、通常通り営業している。上りと下りを行き来できるため、ネクセリア東日本は、下りのサービスエリアに移動するよう、利用者を誘導しているという。

「ストライキ」の背景は?

一体なぜ、「ストライキ」が起きたのだろうか。

ネクセリア東日本によると、サービスエリア内には一時、「従業員一同のメッセージ」とする張り紙がされていた。その中で、会社の経営方針に対する不満が表明され、解雇された人の復職と経営陣の退陣などを要求する文言が書かれていた。

ネクセリア東日本は、ハフポスト日本版に「経営側の従業員との間のトラブルがあり、ストライキの原因になっている」と説明する一方、詳細については明らかにしていない。

「ケイセイ・フーズ」は、ハフポスト日本版の取材に「窓口対応は社長で、いま不在にしている」と話している。

在庫切れのトラブルも

これに先立つ8月初旬には、サービスエリアの売り場で、ほとんど商品が品切れとなるトラブルも起きた。

ネクセリア東日本によると、ケイセイ・フーズの経理担当者が7月初めごろに退職したため、現場の支配人が兼務。

ところが、在庫管理や支払い上の不備が相次いだため、業者からの納品が停止され、在庫切れとなったという。その後に支払い上の問題が解決し、納品が再開されたという。

さのまるも出演中止に

ネクセリア東日本は「佐野はラーメンなどが有名ですが、いますぐ従業員が戻ったとしても、仕込みなどに数時間かかってしまいます」と説明。ケイセイ・フーズの対応について「報告なく営業停止は納得できない」と遺憾を表明している。

営業中止の影響で、佐野市の公式キャラクターさのまるも、8月18日に予定してたサービスエリア出演の中止をTwitterで発表している。

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