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2019年09月12日 11時32分 JST | 更新 2019年09月12日 11時32分 JST

「子どもはいらない」と主張する私が、友人の涙を見て気づいた、違う選択肢を知るということ。

他人の「自分とは違う考え方」が私の視野を広げ、私の価値観の発信は他の誰かの視野を広げることにつながる。

自分の常識は他人の非常識。

自分が当たり前だと思っていたことが、ふとしたきっかけで変わることがある。

少しだけ視野を広げて、違う選択肢を知ると見える世界は変わってくる。私にそれに気付かせてくれたのは、「生理」と「友人」でした。

自分を知ること。違う選択肢を知るということ。

生理は多くの女性にとって、人生の半分以上付き合わなくてはならない、身体的にも精神的にもしんどいもの。そして、生理の悩みは本当に人それぞれです。

私の生理の悩みは、経血量の多さでした。

それに加えて、「ナプキン交換のためだけにトイレに行くのが面倒」というガサツな性格が拍車をかけ、よく経血を漏らしていました。

何度、経血がデニムを貫通したか…何度オフィスからユニクロへ向かったか数えきれません。

でもある時、そこに「選択肢」があることを知りました。

きっかけは、発展途上国で「月経カップ」が配られているという情報をネットで見つけたこと。

生理用品の交換の回数が少なく、繰り返し使えるため経済的、ゴミも少なくなる。これ私にぴったりなんじゃ…!すぐさま注文していました。

月経カップを購入した後も、より生理が快適になるのではないかと、吸収型サニタリーショーツなど新しい生理用品を試すようにもなりました。

自分の悩みに向き合い、新たな生理用品を試してみることで、生理期間がこれまでより快適に過ごせるようになると実感しました。

そして、もう一つ。自分のカラダの異変に気づくきっかけになることも。

私は、月経カップを使っているため、普段の経血量を目視で把握しています。あるとき普段とは異なる経血量の多さなどカラダの異変に気づき、婦人科で子宮筋腫を見つけることができました。婦人科へいくこと、そして自分のカラダを知る大切さを改めて感じました。 

少しの好奇心と勇気で視野を広げてみると、仕方ないとあきらめていたことへの解決策が見つかるのかもしれません。 

ランドリーボックス
「月経カップ」のイメージ写真

そして、異なる選択肢を知ることの大切さを痛感した忘れられない出来事があります。

少し個人的な話になりますが、私は、結婚したいと思ったことも、子どもを産み育てたいと思ったこともありません。

いつか、子どもを育てたいと思ったときには、養子縁組という選択があると思っています。そして、それを普段から隠さず話すタイプの人間です。

そんなある日、大切な友人が不妊治療をしていることを知りました。

定期的に会っていた彼女の体調不良が重なり、会えない日が続いていました。

何があったんだろう?どうして体調を崩しているんだろう?不思議に思っていた私に、久しぶりに会った彼女はこう打ち明けてくれました。

長い間妊活をしていること。そのための治療が身体的にも精神的にも辛いこと。カラダに不調が出ていること。不妊治療そのものが自分にとって正しいことなのか悩んでいること。でも、がんばりたいと思っていること。

涙をためながら話してくれた彼女を前に、私は言葉が見つかりませんでした。

つらい思いをしてまで子どもを授かるということが、どれほどの意味を持つことなのか、私自身考えたことがなかったからです。

同時に「子どもはいらない」という私の主張が、彼女にとって話しづらい環境になっていたのかもしれないと思い、無性に情けなくなりました。

気づかぬうちに「自分」に当てはまる情報だけを収集し、「それ以外」を見ない状況を作っていたのかもしれません。自分の考えを主張することと同じように、視野を広げる必要性を感じました。

そして、異なる価値観を知るだけで見える景色は変わる。そんなことを彼女から教えてもらったような気がします。

つい先日、出産した彼女。おめでとう。ありがとう。

ランドリーボックス
妊婦のイメージ写真

同じで、異なる私たち

「生理」という自分自身のカラダのこと、そして家族観をめぐる友人との会話。

これらの出来事をきっかけに、私は「あらゆるワタシに選択肢を」をテーマに情報発信の場をつくることにしました。カラダやココロの悩みに特化したライフスタイルプラットフォーム「ランドリーボックス」です。

「ランドリーボックス」には、自分を洗濯しながら、自分の生き方を選択する人たちに寄り添いたいという想いを込めています。

第一弾は、生理を軸にしたメディアコマースです。

女性は約40年生理と向き合います。ほとんどの女性が経験する生理ですが、その悩みや症状、価値観は本当に人それぞれ。それらは、カラダの違いだけでなく、生まれ育った環境や、ライフスタイルによっても異なります。

私たちの人生には、さまざまな選択がありますが、その選択肢を知る機会はそう多くない。本当に知らないことだらけ。そして、社会的環境、身体的理由で選択肢を選びたくても、選べない人たちもいます。

地球の裏側に住む人も、そばにいる人も、私たちは生理という同じカラダの現象を抱えているけれど、一人ひとり異なります。

だから、「この考え方、私はちょっと違うな」そう思ってもいい。誰かの価値観を知ることで自分自身を知ることもたくさんある。自分を伝えることが、誰かの視野を広げることだってきっとある。私はそう信じています。

私が友人から気づきを得たように、国内外さまざまな方のインタビューやコラムなどを通じて、多様な価値観を伝えていきたいと思っています。

悩みや考えは、点ではなく線で続き「自分がどう生きるか」というライフプランにつながっていく。日々の小さな選択が、明日の私たちに繋がるように。

まだまだスタートしたばかり、産まれたての赤ちゃん状態ですが、ランドリーボックスをどうぞよろしくお願いいたします。

 (文:西本 美沙)

 *この記事は8月5日にランドリーボックスに掲載されたものを、再編集したものです。