理想のタイプの外見を持った人と結婚していい点と悪い点

【キム・ヒョヌの新婚日記:第3話】いい点といえば、顔だけ見るぶんにはトキめかない時がない。

ハフポスト・コリアのキム・ヒョヌ記者が2018年12月から連載を始めた「新婚日記」を掲載します。つれづれなるままに書きますが、それなりに面白おかしく読んでいただければ幸いです

私の理想のタイプは高校の時から固まっていた。色黒で細くて唇が太くてまつげは濃いのに、険しい目つきをした東アジアの男。正確に描写するのであれば、日本のサッカー選手の本田圭佑そのものだった。好き嫌いが分かれるけれども…ども…それでも…こんな風に言わなければ、説明するのが難しいんだもの!

MARK METCALFE VIA GETTY IMAGES

理想のタイプが固まっているため、異性を見ることきに一番重要だったのは、外見であった。外見が好みに合わないと、恋愛感情さえもわかなかった。過去、少しデートをした人たちは、皆、彼と似たような外見をしていた。しかし、長くは続かなかった。彼らはあごの線がすっとしていなかったり、目つきが険しくなかったり、東アジア人ではなかったのだ。 理想のタイプというのはこのように複雑である。

旦那はこの条件にとても完璧に符合する男だった。それだけでなく、本田と年齢も同じで誕生日も似ていて、身長と身体的にも同じだった。 符号しない点は、髪の色と国籍しかなかった。実際、新郎も私を誘惑する時、その点を一番大きくアピールした。 私が、よく知りもしない、わずか二度だけ会った男の告白を受け入れたのは、単に外見のせいだった。 外見が一番重要だったから!

面食いだけを好むという声を数多く聞いたけれども、むしろ5年という時間が経ち、今振り返ってみるとその時はそうであっても、むしろ恋愛は円滑で結婚生活も幸せだったようだ。 性格や背景ももちろん重要だが、理想の容姿を持った相手と一緒になるのは、幸せな恋愛と結婚生活いい影響を与え、否定的な影響を与えることはないという立場だ。

理想の外見を備えた人と結婚した時の一番良い点は、顔を見ると、喧嘩しなくなるということだ。 恋愛中の時も、カカオトークで怒ってけんかした時も、顔を見た瞬間、いつけんか中だったのかというように、「オッパ(*年上の男性の呼び方)は本当にハンサムだね」と褒めてばかり。 顔だけ見れば、ときめかない時がない。 毎度、見るたびにかっこよく見えるから、いつもときめいて震えて、恋愛序盤のあの花火散る愛が相変わらずのようである。

もちろん、時々、選挙討論*でホン・ジュンピョ前自由韓国党代表をボイコットしたシム・サンジョン正義党議員のように口もききたくない時もある。 それでもホンカコーラ*先生の姿でホンカコーラのように言えば、何なんだと思うが、本田みたいな顔をしていたら、ホンカコーラのように言っても何を言っているのか聞くまでもなくない?

*選挙討論〜2017年4月23日のJTBC 選挙党論3回目のテレビ討論で、シム党議員がホン前自由韓国党代表に対して「質問をしない」と宣言し、4回目の討論で質問を一切しなかった。この選挙討論での出来事を「ボイコット」と比喩されている。ホン前自由韓国党代表は、2005年に書いたエッセイで、大学一年生のころ、他大学が友達の片思いを手伝うために「豚興奮剤」を使って性暴力をしようとしたことを書いた。本人は、関与はしておらず友達から聞いた話とし、選挙討論の際に批判を受けた。

*ホンカコーラ〜自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)前代表のYouTubeチャンネル「TVホンカコーラー」。購読者数は、33万人を超える。

ただ、不都合な点がある。夫は私ほど外見に弱い方でもなく、慶尚道(キョンサンド)地方の男なので愛情表現も私ほど多くはない。たまに私一人だけオタク行為をしているような気がする時があるのだ。 「夫をオタクする」妻とは、中学生が書いたファンピック*の設定でもないし、この状況は何? と突然目が覚めて虚しさを感じたりもする。

*ファンピック〜(Fan +Fictionの造語)

でも、どうせオタクは双方ではなく一方だけだ。 しかも、オタクの中で最高の成功をおさめるオタクは、自分好みの理想の顔の人と似ている人と結婚したオタクではないか。 そんな考えだけでも日常が美しく見えるし、実際そうである。

ただ、何度もオタク行為をしているから自分をとても偉いと思って、相手側を苦労させる人間たちはここに含まれない。

前に40〜50代女性たちがよく利用するオンラインコミュニティーに「夫がハンサムな人はどう思っているか」という質問が掲載されたことがある。 多くのハンサムな夫、または私のようにハンサムなわけではないが、理想の容姿を持つ夫を持つユーザーたちの書き込みが相次いでいるが、大体似たような話だった。

「怒っても顔を見れば怒りが解けます」「いつもときめいて、あまり喧嘩しなくなるんです」「一緒に伴ってどこかへでかければ気分がよくなります」

などなど。コミュニティの特性上、どこまで真実で、どこから「ウソ」なのかはわからないが、それでも多くのコメントが概ね似たような反応を見せたというのは、結婚生活で視覚的なこともかなり重要だということがうかがえる。

実は付き合うきっかけは、相手の外見のためだったが、付き合ってから一緒に暮らして、結婚してから、家庭内で違った姿に接するおかげで、相手の容姿がもっとハンサムに見える時がある。 そもそも外見など関係なかったにもかかわらず、愛してたら、お互いがかわいくて格好よく見えるという人も多い。 何でも愛して結婚した夫婦たちの間には、皆、自分の目にメガネ(←恋に盲目という意味)をかけているだろうから、その意味で、オーストラリアAリーグのメルボルンビクトリーで活躍中の本田圭佑選手が、18-19シーズンのジョニー・ウォーレン・メダルをもらって、本田圭佑監督が率いるカンボジアの男子サッカー国家代表チームのご健勝のことを願います。(*韓国版に掲載時点です)

PS. おまけ。大学時代、本田顔負けのフリーキックの実力で「S大のホンダ」と呼ばれたといううちの夫も今週土曜日、近所の麻浦区の朝のサッカー会で大活躍しますように

ハフポスト韓国版を翻訳・編集しています。


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