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2019年11月29日 10時56分 JST

ゴム弾で220人が失明、南米チリ 治安部隊がデモ参加者を撃ち

香港やフランスのデモでもゴム弾や催涙弾による失明や目の負傷が起きており、治安部隊の暴力が新たな抗議を呼び起こしている。南米チリ 治安部隊のゴム弾で220人が失明。

朝日新聞社
チリのサンティアゴで16日、血を流した目を描いた盾を持って抗議運動に参加する女性=ロイター

ゴム弾で失明、各国デモで相次ぐ 「実弾と同じ」規制も

 貧富の差の解消を求めるデモが続く南米チリで、治安部隊が撃ったゴム弾や催涙弾が目にあたって失明する人が相次いでいる。人権団体などの報告では、少なくとも220人が視力を失ったといい、「過剰な暴力だ」と批判が高まっている。香港やフランスのデモでもゴム弾などによる失明や目の負傷が起きており、治安部隊の暴力が新たな抗議を呼び起こしている。

 チリでは10月以降、1990年の民主化後で最大規模とされるデモが続いており、国内で開催が予定されていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)や国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP25)が中止になった。政府は治安部隊を動員して制圧にあたっているが、デモは現在も各地で続いている。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが21日に発表した報告によると、一連のデモで、治安部隊が発射したゴム弾や催涙弾によって少なくとも220人が失明したという。市民からの激しい批判を受け、チリ警察はゴム弾の使用を一時停止し、実弾と同じ基準でのみ使用するとの見直しを発表した。

 チリ国立人権機構は27日、ゴム弾や催涙弾によって両目の視力を完全に失ったデモ参加者が2人に上っていると非難した。1人は10月26日に催涙弾が顔に命中し、左目を失明。その後、病院で処置を受けたが右目も失明した。もう1人はゴム弾が顔にあたって両目を失明したという。

 これまでのデモでは、一部の参加者が暴徒化し、駅やビルに放火したり、スーパーなどから略奪したりする事例が相次いだ。一方で、平和的なデモを続けている人たちもおり、治安部隊の対応は激しい抗議を招いている。

(朝日新聞デジタル 2019年11月29日 09時31分)

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