881人のコンプレックスを集めてみたら、「私だけじゃない」と勇気をもらった

寄せられた回答を一つひとつ読みながらひしひしと感じたのは、今の社会でたくさんの人が抱えている「生きづらさ」。
イメージ写真
イメージ写真
Getty Creative

7月1日からはじまった「コンプレックスと私の距離」。

みなさんのコンプレックスに関するアンケートを実施したところ、881人もの方が回答を寄せてくれました。本当にありがとうございます。

この企画のなかで、私は自分の“未婚・子なしコンプレックス”について書いたのですが、回答を見てみると

・未婚がコンプレックスの人 113人

・子どもがいないコンプレックス 119人(既婚、未婚どちらも含む)

もいらっしゃいました。

この結果を見て、正直に感想をいうと「私だけじゃなかった」と、とても心強い気持ちになりました。もちろん、それぞれの方が抱えている事情はまちまちで、私と同じ境遇ではないと思います。それでも、勇気づけられました。

編集部にはアンケート結果を見て、「そういえば、私、昔は毛深いのと歯並びが悪いのがコンプレックスだったけど、脱毛と矯正をしたことですっかり忘れていた」とコンプレックスを振り返る人もいました。

回答の中には、セクシュアリティーや性自認など、アイデンティティーにかかわるものも含まれていました。881人の方が書いてくださった答えを一つひとつ読みながらひしひしと感じたのは、今の社会でたくさんの人が抱えている「生きづらさ」でした。

誰かのコンプレックスに共感し、勇気づけられたり、自分を見つめ直したりすることもあるのではないかという思いから、寄せられた881名のコンプレックスの一部を紹介することにしました。881人の回答の中に、今抱えている生きづらさを少しでも軽くするヒントがあるかもしれません。

みなさんから寄せられたコンプレックス

※回答者が1人のものは、人数を記載していません。

※複数回答のため、回答一つ一つに目を通しカウントしています。

・未婚 113人

・子供がいない 119人

・一生独身でいいと宣言しているけど、本当はパートナーがほしい

・おでこが広い

・顔が長い 3人

・顔が大きい 19人

・太っていること 115人

・胸が小さい 60人

・胸が大きい 12人

・料理や片付け、掃除が苦手・嫌い 53人

・現在、非正規雇用で働いているor 非正規のキャリアが長い 33人

・収入が少ない 48人

・人と話すことが苦手 47人

・母親として求められるいろいろなことが苦手 3人

・学歴 50人

・家族、親戚との関係が良くない 19人

イメージ写真
イメージ写真
twomeows via Getty Images

・ハーフである 3人

・交際相手がいない 22人

・恋愛経験がない、少ない 45人

・セックスをしたことがない 12人

・セックスレス 5人

・容姿に自信がない 69人

・下半身(足、太ももが太い、お尻が大きい)の悩み 33人

・陰部の形

・ペニスが小さい

・汗かき 14人

・毛深い 40人

・目が一重・細い・小さい 36人

・持病がある 21人

・転職回数が多い、仕事が続かない 11人

・転職をしたことがない

・いじめられていた経験がある 7人

イメージ写真
イメージ写真
designer491 via Getty Images

・薄毛、ハゲ 15人

・鼻が低い 15人

・背が低い 25人

・足が短い 12人

・首が短い 2人

・性欲が強い 3人

・O脚 6人

・障害がある 6人

・自己肯定感が低い、自分に自信がない 25人

・貯金がない 11人

・痩せている 7人

・出っ歯 4人

・歯並びが悪い 20人

・歯茎が出ている 2人

・髪質(くせ毛、多い、細い、剛毛ほか) 18人

・若白髪 2人

・離婚歴がある 12人

・肉割がある 2人

・いい年をして実家で暮らしている/自立できていない 14人

・産後の体型 3人

・実家が貧しい 9人

・飲み会や会食が苦手 5人

・LGBTQである 10人

・性同一性障害である 2人

・性別に揺らぎがある 2人

イメージ写真
イメージ写真
Getty Creative

・人見知り 11人

・顔や体に傷、あざがある 16人

・声(大きい、小さい、低い) 14人

・ぽっちゃりしている 5人

・お腹の肉が気になる 4人

・女性らしくない、可愛い女の子になれない 13人

・人づきあいが苦手 16人

・会議や人前で話すこと、プレゼンするのが苦手 19人

・これといって秀でたものがない 11人

・おなかが弱い 2人

・顔のニキビ跡 8人

・専業主婦でキャリアがない、収入がない 5人

・加齢による容姿の変化 5人

・友達が少ない、いない 25人

イメージ写真
イメージ写真
Francesco Carta fotografo via Getty Images

・人と考えや行動が違うことが多い、集団行動が苦手 9人

・女性同士の人づきあいが苦手 3人

・体臭(わき、口、足など) 8人

・女性なのに子どもを好きではない、産みたいと思わない 6人

・人に頼れない、甘えられない 4人

・人と比較して仕事ができない、評価されない 16人

・歌が下手 3人

・おもしろいことを言えない、できない 8人

・童顔 2名

・お金のやりくりができない 6人

・整形手術をしている 2人

・地方で生まれた 3人

・左右非対称な顔 5人

・男らしくない 2人

・おしゃれが苦手、センスがない 3人

・写真うつりが悪い 2人

イメージ写真
イメージ写真
Westend61 via Getty Images

・背が高い 6人

・浮気相手として抜擢されるばかりで正式にひとりの大切な彼女という立場になれたこともない

・背が低いのに太っていて、椅子から立ち上がると背の低さに驚かれること

・夫と一度もセックスをしたことがない

・ほんとうの恋愛を知らない

・好きなことを仕事にできなかったこと

・口を大きく開けると銀歯がみえる

・3歳の時に右足に火傷をして大きなケロイドがあり、スカートを履いて足を見せられない

・人から男遊びしている、軽い女みたいに見られる

・化粧映えしない顔をしている

・家庭がうまくいかず、ずっと不倫を繰り返している

・自分と違う人の意見が受け入れられない

・人付き合いは苦手なのに、独りで生きる事が辛く感じる

・言わなくていいことを言ってしまう癖がある 2人

・愛され方がわからない

・子供が産めない、持てない体であること 2人

・いつも正論を言ってしまう

・好きなタイプの男性に好かれない

・似合う服がない

・なんでも出来る人と思われがちで、その期待に応えられないのではないかと思うと怖い

・人を信頼・信用するのに時間がかかる

・50歳目前になっても、未だに自分が何をしたいのかがわからない

・箸の持ち方が正しくない

イメージ写真
イメージ写真
AaronAmat via Getty Images

・他人に興味が持てない、共感できない 2人

・夫が主夫であること

・胸が大きく、性的な部分だけがアイデンティティのように扱われる

・「先生」「社員」といった肩書き、立場のない、「私個人」として人と話すのが苦手

・物事を「適当にやる」ことができない

・相手の気持ちを考えすぎて、コミュニケーションを気軽にできない

・苦手なことと真正面から向き合ってしまう

・まともな恋愛ができない

・女子校育ちであること

・海外旅行したことがなく、飛行機にも乗ったことがない

イメージ写真
イメージ写真
Getty Creative

・結婚したけれど、夫に対して信頼も安心もなく、幸せといえないこと

・中途半端にできがいい

・存在感が薄く、覚えてもらえない 2人

・感情が顔に出ない、黙っていると怖そうに見える 3人

・毒親からの呪縛から逃れられず、自身が毒親になっていること

・容姿端麗な母から「あなたは媚びないから、男性にモテない」と言われて育ち、「私は異性に好かれない」と思い込むようになった。男性に好意を寄せられると疑ってしまったり、セクハラにあっても自分ばかりを責めてしまったりする

・恋人と長続きしない

・セックスをしたいと思えないこと

・隠れて婚活をしている

・自分が愛される人間であるとはどうしても思えず、いつも孤独感に襲われていて苦しい

・自分に自信を持ち、したいことをして、言いたいことを言える人がうらやましく、妬んでしまう

・幸せな恋愛をしたことがない

・顔は不美人なのにイケメンな旦那と結婚してしまったこと

・心の底から愛してくれる人がいない

・異性に好かれ過ぎること。そして自分も好かれるように振舞ってしまうこと。なんとも思ってない相手にも、つい出来心で自分に惚れるように誘導してしまう

イメージ写真
イメージ写真
Tatiana via Getty Images

・パリピになれない

・背が低いだけで「かわいいね」と言われる

・英語ができない 6人

・短気 3人

・性格がきつい

・面倒くさがり 2人

・化粧が下手 2人

・お酒が飲めない 2人

・不器用 5人

・仕事が忙しく趣味もない

・その場を取り繕うためにすぐつまらない嘘をついてしまう

・学生時代に楽しい思い出がない

【調査概要】
実施期間:2019年6月21日〜8月13日
回答人数:881人
性別:女性(741人、84・5%)、男性(114人、13%)、そのほか(12人、1・4%)、回答しない(10人、1・1%) 回答なし(4人)
年代: 20代(187人、21・2%)、30代(252人、28・6%)、40代(315人、35・8%)、50代(99人、20・2%)、その他(28人、3・2%)

【質問項目】

Q1 あなたのコンプレックスを教えてください。(複数回答可)

Q2 そのコンプレックスに気づいたきっかけは?

Q3 そのコンプレックスとは、どんなふうに向き合っていますか?

Q4 Q3で2〜4にチェックした方は、具体的な方法を教えてください。

Q5 これまでにコンプレックスを克服したことはありますか?

Q6 Q5で1と答えた方は、どんなコンプレックスを、どのように克服したのか教えてください。

Q7 自分のコンプレックスについて、だれかに打ち明けたことがありますか?

Q8 Q7で2(ない)と答えた方、人に自分のコンプレックスについて話さない理由を教えてください。

Q9 Q7で1(ある)と答えた方は、どんな関係の人に打ち明けたのか教えてください。

Q10 Q7で1(ある)と答えた方、打ち明けたときの相手の反応は?

Q11 これまでコンプレックスについて人に言われて悲しかった or 傷ついた言葉はなんですか?

Q12 逆にこれまでコンプレックスについて人に言われて嬉しかった or 励まされた言葉はありますか?

Q13 これまで誰かにコンプレックスを打ち明けられたことはありますか?

Q14 Q13で1と答えた方は、どんな風に対応したか、相手にかけた言葉を教えてください。

Q15 お名前(匿名可)

Q16 年代を教えてください。

Q17 性別を教えてください。

Q18 アンケートを踏まえて取材や寄稿などにご協力いただくことは可能ですか?

ハフポスト日本版編集部

コンプレックスとの向き合い方は人それぞれ。
乗り越えようとする人。
コンプレックスを突きつけられるような場所、人から逃げる人。
自分の一部として「愛そう」と努力する人。
お金を使って「解決」する人…。

それぞれの人がコンプレックスとちょうどいい距離感を築けたなら…。そんな願いを込めて、「コンプレックスと私の距離」という企画をはじめます。

ぜひ、皆さんの「コンプレックスとの距離」を教えてください。

注目記事