J・K ・ローリング トランスジェンダーへの発言に批判集まる

ハリポタ作者のトランスジェンダーを巡る発言が、物議を醸している。
J・K・ローリングさん
J・K・ローリングさん
TAYLOR HILL VIA GETTY IMAGES

「ハリー・ポッター」シリーズの作者として知られるJ・K・ローリングさんのTwitterコメントに大きな批判が集まっている。「人は性別を変えられない」といった発言をしたことにより仕事を失った女性、マヤ・フォーステーターさんを擁護する内容だったからだ。

フォーステーターさんは今年上旬、性別変更に対して「攻撃的で排他的」なツイートをしたとして、勤務していたシンクタンクに契約の更新を拒否された。女性はそれを不服として裁判所で争っていたが、裁判所は12月18日、フォーステーターさんにトランスジェンダーの人々の権限や「性別を不正確に説明することによる大きな痛み」を無視する権利はないとして、シンクタンクの決断を支持する判決を下した。

その判決に対しローリングさんは、「好きな服を着ればいい。自分を好きなように呼べばいい。合意を得た大人の相手となら寝ればいい。最高の人生を平和と安全と共に生きてほしい。でも、性別は疑問の余地がないと言ったことで、女性を解雇するの?」とツイート。そして#IStandWithMaya(私はマヤを支持する)というハッシュタグも付けた。

この発言に対し、大きな批判が寄せられた。あるLGBTの支援団体はローリングさんに向けて「トランスジェンダー女性は女性。トランスジェンダーの男性は男性。ノンバイナリー(男女の枠にとらわれない)の人たちはノンバイナリー」とメッセージを投稿した。

ローリングさんの意見を支持するコメントもあるが、多くは彼女をTERF(trans-exclusionary radical feminist:トランスジェンダーに排除的なフェミニスト)」だと指摘し、批判した。彼女の発言後には、#TransRightsAreHumanRights(トランスジェンダーの権利は人権だ)というハッシュタグが広まった。

2018年にもローリングさんは、トランスジェンダー女性に対して「ドレスを着た男性」などと中傷したツイートに「いいね」を推していたことが発覚し、批判を受けていた。

ハフポストUS版を翻訳・編集しました。

注目記事