「共通の痛み」「さらなるショック」ウクライナ機のミサイル撃墜情報、カナダやイギリスの首脳らが表明

イランが誤ってミサイルで撃墜したという情報を発表しました。

イランの首都テヘランで1月8日にウクライナ国際航空の旅客機が墜落した問題は、イランによって撃墜された可能性が浮上してきた

カナダのジャスティン トルドー首相やイギリスのボリス ジョンソン首相らが記者会見や声明の中で発表し、「すでに悲しみの底にいるご遺族にさらなるショックを与えることになる」などと表明している。

Fox Newsによると、乗客乗員176人に生存者はなく、国籍はうち82人がイラン、63人がカナダ、11人がウクライナだった。犠牲者にはイギリス国籍も含まれていたという。

トルドー首相は1月10日に開いた記者会見で「事故原因に関して、カナダの人たちにお知らせするべき重要な進展がありました」と切り出した。

「このニュースは、言葉にし難い悲劇に直面し、すでに悲しみの底にいるご遺族にさらなるショックを与えることになるでしょう」と慮った。

続けて、カナダの情報当局などが複数の情報元から得た話として、次のように述べた。 「航空機はイランのミサイルによって撃墜されました。イランが誤って撃墜した可能性があります」

この新たな情報に基づいて、墜落についてさらなる調査を実施すると表明した。

イギリスのボリス ジョンソン首相も1月10日、首相用のTwitterアカウントで、イラン側が誤って撃墜した可能性を伝えた。

犠牲になったイギリス国民の遺族へのサポートを改めて表明した上で、「ご遺族がちゃんとした形で追悼できるよう、犠牲者が直ちに丁重な扱いで帰還されることが極めて重要だ」と求めた。

「イギリスは、この地域の緊張関係が早急に緩和されるようあらゆる場面で呼び掛ける」と表明した。

墜落機の運行会社が拠点とするウクライナの大統領や首相もTwitterで哀悼の意を示している。

ウォロディミル ゼレンスキー大統領は10日、トルドー首相にメンションを飛ばす形で、航空機墜落の調査への協力に感謝した。

「私たち両方の国にとって、共通の痛みです」とつづり、カナダの犠牲者を悼んだ。

オレクシー ホンチャルク首相もTwitterで、メリンダ シモンズ駐ウクライナイギリス大使との面会の中で、イギリスの犠牲者への弔意を伝えたと報告。「私たちウクライナ全体からの追悼です」とつづった。

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