萩本欽一、『仮装大賞』収録で衰え実感。「終わった時に、ダメだって思った」。香取慎吾は「AI欽ちゃん」を提案

2人は絶妙な掛け合いを披露。香取さんに「もっと図々しくなって」とも要望しました。
萩本欽一さん(2017年撮影)
萩本欽一さん(2017年撮影)
時事通信社
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萩本欽一『仮装大賞』収録後に“衰え”実感 香取慎吾は“AI欽ちゃん”を提案「僕の横にいて…」

タレントの萩本欽一(78)、香取慎吾(42)が13日、都内で行われた日本テレビ系人気番組『欽ちゃん&香取慎吾の第97回全日本仮装大賞』(2月1日 後7:00)の取材会に出席。萩本は、昨年末に行われた同番組の収録後に体力の衰えを実感したようで「終わってから5日間、ひどかったもん。お正月からずっと。会ったことない欽ちゃんに会ったから。もう終わったなって。この世に生きている感じがしなかった。収録終わって帰って、階段一歩上がっただけで、何かもう動けなくなって」と明かした。

最近は年に1回のペースで放送されていることから、3年後には“100回”という大台を迎えることになる。香取が「欽ちゃんと迎えられたら」と期待を寄せるも、萩本は「ちょっと無理だと思う」とポツリ。香取が「そんなにリアルな危ない宣言されると、これ以上ツッコめない。これだけ記者さんもいて…」と向けると、萩本は「もう、ほとんど今年はお仕事しないと思います」と仕事をセーブする意向を示した。

再三にわたって「100回を一緒に迎えたい」とラブコールを送る香取に、萩本は「いやー今回初めて、終わった時に、ダメだって思ったの。そんな風に自分の体で気づいたことない。やっとなんか、フィナーレを迎えたっていう感じで、本当に長い間ありがとうございました。いたとしても、100回は(香取)1人でやってもらうね」とニヤリ。これに対して、香取が「今のうちに『あいうえお』とか全部録音しておいて、AIとして欽ちゃんに(笑)。CGとかで、僕の横にいて『次いってみよう!』『慎吾ちゃん、早く進めろ』みたいな(笑)。そうしたら、ずっーとやれますよ」とまさかの“AI欽ちゃん”構想を提案し、笑いを誘った。

取材会でも香取との絶妙なかけあいを披露した萩本だが、そこには大きな信頼関係がある。萩本が「テレビは、自分が楽しいって思ったらいけない。出ているタレントさんが楽しいって思ってくれるように、慎吾ちゃんが楽しいって思えるようにやっている」と話すと、香取が「僕は、もう楽しいですね」としみじみ。萩本は「そう言ってくれると幸せだよ」と声を弾ませて、こう続けた。

「理想を言うと、もっと図々しくなってほしい。コイツ、すげーいいヤツなの。ビッグスターなのに、オレより一歩も前に出ないの。だから、今回のオープニングとかも『ひとりでやれ』って(笑)。僕は慎吾の仮装にしたいの。オープニングで一緒に並んで出てくるの好きじゃないから(笑)。もうちょっと図々しくひとりでやればいいの」

香取も、萩本との『仮装大賞』は何にも代えがたいものだと実感している。「僕にとっては修行ですね。1年に1度会えると、1日ご一緒させていただいている時間もたくさんあって、収録以外の時でも宝物のお言葉をたくさんいただける」。ところが、意外な苦労もあるようで「欽ちゃんは『ガンガンいっていいよ』って言ってくださるんですけど、進行を指示するカンペとの間に挟まれていまして(苦笑)。カンペを読むと、欽ちゃんが『はぁー』っていう顔をする。好き勝手すると、カンペを持っている人が『はぁー』ってなって」と話すと、萩本が「プロっていうのは、間違えても見ないの。だから、カンペを出してもムダなの。そこに書いてあることは言わない。だって、それは見ている人に失礼だと思うから」と“欽言”を授けた。

萩本にとっての『仮装大賞』とは、どんなものなのだろう。「ある時期、僕にとって大切な主役でない番組だと言っていました。出ている人が主役で、私は脇役。『仮装大賞』っていうのは『欽ちゃん』って(番組名が)ついているけど、僕は出ている人たちを支える役割。ある時、いろんな番組をやめる中で『この番組もやめます』って言った時に、日本テレビのプロデューサーが『なにかのインタビューで自分が主役じゃないとおっしゃっていましたけど、主役じゃない人がやめるって、芸能界では生意気じゃないの』ってうまいこと言って、やめられなかった(笑)。そうやって続けてきてね。僕としては主役を超える、本当の主役が来たと思っていますから。私にとって大事なのは、香取慎吾ちゃんよ。こんなスーパースターがとなりにいて、偉そうに仕事ができるって楽しいね(笑)」。

ここで、香取が「僕が主役だったら、いつやめてもいいんですか?」と絶妙な合いの手。萩本は「いやいや、違う。脇役。僕にとっての主役だから(笑)。危ない、危ない。できれば『私が主役です』って。『主役として一言言わせてもらえたらやめさせてくれ』って言いたいね」と笑わせていた。

今回の見どころは、1人ネタ、グループ、団体と平均して高評価のネタがズラリ。ラグビーワールドカップでの日本代表の快進撃を受けて、ラグビーネタが3作品、タピオカの仮装が2作品エントリーされるなど、昨今の流行も取り入れた作品も登場する一方、りんごちゃん、ANZEN漫才のみやぞん、チョコレートプラネットが合格を目指して挑戦する。

審査員は、梅沢富美男、ラグビーの福岡堅樹選手、高橋克実、武田真治、中川家、久本雅美、柚希礼音、小島瑠璃子、読売新聞編集委員の石田汗太氏、日本テレビの鈴江奈々アナが務める。

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