表現のこれから
2020年01月31日 18時17分 JST

バーガーキングが閉店するマックに、広告で胸熱なメッセージ。と思ったのに、縦読みすると…

世界各国でPRバトルを繰り広げる「バーガーキング」と「マクドナルド」。閉店するマックへのバーガーキングの広告について、両社に取材しました🍔

ライバルに胸熱なメッセージ…と思ったら、挑発だった!?

1月31日午後6時に閉店する「マクドナルド 秋葉原昭和通り店」と、2軒隣にあるライバル「バーガーキング 秋葉原昭和通り店」の広告が話題になっている。

各国でPRバトルを繰り広げるバーガーキングとマクドナルド、今回はどんな意図があるの? 両社に聞いてみた。

 

「See you」とマクドナルド、「Thank you」とバーガーキング。その裏には…

「22年間のご愛顧ありがとうございました」と書かれたマクドナルドの店頭広告には、背中を向けて右手を上げたドナルドが「See you」と別れを告げている。

Kasane Nakamura/Huffpost Japan
マクドナルドの店頭に掲げられた広告

その2軒隣、ライバルの「バーガーキング 秋葉原昭和通り店」の店頭には、「22年間たくさんのハッピーをありがとう」と書かれた広告に、バーガーキングの制服をきた男性が帽子を取って頭を下げる写真とともに「Thank you」の文字。

さらに、「今日(1月31日)は彼(マクドナルド秋葉原昭和通り店)のところに行ってください」と“お願い”。

「マクドナルドさんとの楽しかった思い出を、語り合うなら・・・」と、1月31日から2月6日に「マクドナルド秋葉原昭和通り店」のレシートを持参すると、バーガーキングの同店でブレンドコーヒーを無料でプレゼントするキャンペーンを行うことも告知している。

<バーガーキングの広告文>

私たち2軒隣のマクドナルドさんが今日で最終日を迎えます。

たがいに良きライバルとして、アキバを愛する仲間として

ちかくにいたからこそ、私たちも頑張ることができました。マクドナルドさん

のいないこれからを思うと寂しさでいっぱいです。どうかみなさん、

勝手なお願いですが、今日は彼のところに行ってください。ずっと背中を追い続けた

チャレンジャーの私たちから、スマイルを込めて。お疲れさまでした。

Kasane Nakamura/Huffpost Japan
バーガーキングの店頭に掲げられた広告

マクドナルドを彷彿とさせる「ハッピー」や「スマイル」のワードや、自分たちを「ずっと背中を追い続けたチャレンジャー」と謙遜した内容は、一見するとライバルへの称賛と感謝のメッセージ見える。

ところが、このメッセージを縦に読んでみると…。

浮かび上がってくるのは、「私たちの勝チ」という、煽りとマウントたっぷりの勝利宣言。

隠れメッセージに、Twitterでは「衝撃!」「まさか」と驚きの声が上がる一方、「喧嘩売ってて草www」「こういうの好き」など、面白がる声も上がっている。

 

バーガーキング VS マクドナルドのバトル広告、海外はもっとすごかった

バーガーキングがマクドナルドを煽るスタイルの広告は、日本だけではない。

2019年7月には、ベルギーのバーガーキング公式Twitterがこんな投稿を行った。

写っているのは、マクドナルドとバーガーキングの屋外広告。

マクドナルド(左)は「Served by a king, or served as a king?(王様から接客されたい?それとも王様みたいに接客されたい?)」と、バーガーキングをもじって自社のサービスの質を宣伝。

バーガーキング(右)は「WHY TRY TO ROAST WHEN YOU CAN’T EVEN FLAME GRILL?(直火焼きもできないくせに、なに言ってんの?)」と対抗している。「直火焼き」はバーガーキングの売りの一つだ。

また、2019年12月には、イギリスのバーガーキング公式アカウントが「ワッパーの秘密」というタイトルの動画を投稿。

ツイートには、「Thanks for having our back this year Maccy Ds(マクドナルド、1年間私たちの後ろにいてくれてありがとう)」というメッセージが添えられている。

バーガーキングの代表メニューでもある「ワッパー」の広告は、ワッパーの後ろにマクドナルドの「ビッグマック」を置いて撮影していたことを明かす動画で、自社商品の大きさを宣伝する内容となっている。

他にも、フランスでは、マクドナルドがバーガーキングを挑発するような広告も。5キロ先にマクドナルドがあることを伝える道路広告の隣に、258キロ先にあるバーガーキングまでの道案内を詳しく説明した広告を掲示している。

いずれも、ライバルを挑発しつつも、相手の商品や店舗の情報も伝える内容になっていて、お互いへのリスペクトがうかがえる。

 

「敬意を込めてエール」「コメントする立場にない」 

秋葉原のバーガーキングの広告も、ライバルを挑発しながらも、大きさや仕様がマクドナルドの広告ととてもよく似ている。

ハフポスト日本版の取材に対し、バーガーキングの広報担当者は「これまでたがいに切磋琢磨してきたライバルであるお店へ、敬意を込めてエールを送らせて頂きました」と今回の広告の意図を説明。

広告の仕様が似ていることについては、「(マクドナルドと)共同で行なっているわけではございません」と回答した。

また、マクドナルドの広報担当者は、バーガーキング側の広告については「他社様の活動であり、コメントする立場にないので差し控える」と語り、次のように語った。

「私たちが向き合うべきは、これまでご愛顧いただいたお客様です。取材の場を借りて、心からの感謝を伝えさせてください」

Kasane Nakamura/Huffpost Japan
マクドナルド秋葉原昭和通り店の店頭
Kasane Nakamura/Huffpost Japan
バーガーキング秋葉原昭和通り店