RADWIMPSの野田洋次郎、新型コロナウイルスの政府の対応に苦言「具体的な対策をもう少し出すべき」

自粛や休校の要請を出し続けてばかりの国の姿勢を批判。自粛の一方で、電車等の交通機関は放置されることについては「矛盾」と指摘した。
男性誌「GQ」による「GQ MEN OF THE YEAR 2017」の授賞式に出席した俳優の野田洋次郎
男性誌「GQ」による「GQ MEN OF THE YEAR 2017」の授賞式に出席した俳優の野田洋次郎
時事通信社

新型コロナウイルス感染が拡大し、スポーツイベントやアーティストのLIVEの中止・延期が相次ぐ中、ロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が2月28日、Twitterで政府の対応に対して自らの考えを綴った。

野田さんはTwitterで、「ドーム4カ所を含む今回のツアー、全部中止にした場合ウチのような個人事務所が生き残る可能性はどのくらいあるんだろうかと考える。安全、安心、リスク。あれこれ頭に巡らせながら毎日リハをしています」と綴り、公演を中止にした際の経済的な損失や事務所が倒産することへの懸念を示した。

野田さんは「自然災害等と違ってウィルスは興業の保険適用外となる」と言及したが、実際には「興行(イベント)中止保険」を提供している保険会社はあり、非常な稀な例ではあるが、感染症の拡大による中止も補償対象として含まれるものもある。

続けて、「もし自己破産したらさぁ次は俺何して生きていこうかとほんの少し本気で考えてみたりもする」と破産を危惧した上で、「観光業等も含め今この瞬間も倒産や経営破綻を決断せざるを得ない事業主、企業が大勢ある。自粛や休校の”要請”を出し続けるだけでなく国は具体的な対策をもう少し出すべきではと思う。自粛の一方で電車等の交通機関は放置される矛盾も」と続け、政府の姿勢を批判。具体的な政策を実施するよう求めた。

イベント等の開催をめぐっては、安倍晋三首相が2月26日、今後2週間程度の大規模なイベントの中止や延期を要請しており、アーティストのライブの中止・延期の発表が続々と報じられている

野田さんは投稿の最後に「こんな時こそ、僕ら自身も、冷静に。 乗り切ろう」と呼びかけていた。

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