「希望者は学校で自習、給食も提供」とする自治体も。全国臨時休校めぐり、つくば市や千葉市が独自の対応

五十嵐立青市長はTwitterで「休めない保護者や医療環境悪化を考慮してできる限りの対応をする」として、保護者に配信したメールの文面を登校した。
五十嵐立青・つくば市長(左)、熊谷俊人・千葉市長(右)
五十嵐立青・つくば市長(左)、熊谷俊人・千葉市長(右)
時事通信社

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、安倍晋三首相が全国の小中高校と特別支援学校について3月2日からの臨時休校を要請したのに対し、独自の対応をとる自治体もある。

茨城県つくば市は3月6日から24日までを臨時休校としたうえで、登校は可能とし、希望者には給食も提供すると発表した。仕事を休めない保護者の準備期間として3月5日までは通常登校としたが、出席することが不安な場合は登校しなくても欠席扱いにはしないという。

開校時間は午前8時から午後3時までで、登校した場合は教員が対応し、授業はせず自主学習となるという。放課後の学童保育も通常通り実施する。

五十嵐立青(いがらし・たつお)市長はTwitterで「休めない保護者や医療環境悪化を考慮してできる限りの対応をする」として、保護者に配信したメールの文面を投稿。「素晴らしい対応」「参考にすべき英断」など賞賛の声が上がっている。

五十嵐市長は2016年に初当選し、2月27日の定例市議会で2期目への出馬表明を行ったばかり。

千葉市の熊谷俊人市長も2月28日、Twitterで方針を表明。3月3日から休校とし、1・2年生で保護者が対応できない場合は学校で自習させるとした。

続く投稿で、「学校よりも子ども同士の接触機会が多い学童に朝から夕方まで子どもを置くのは疫学上よくありませんし、そもそも指導員の負担を考えれば現実的ではありません(そもそも急に確保できない)」として、学童の活用に言及した政府の対応に苦言を呈した。

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