家族に新型コロナの疑いが... 換気で自宅内感染を防ごう。頻度や時間の目安は?

東京都健康安全研究センターに聞きました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府が2月25日に取りまとめた基本方針は、感染が疑われる風邪の症状が軽度の場合は自宅療養を原則としている。

さらに厚労省は、今後感染者が増えた場合、自治体の判断で軽症者は自宅療養に切り替えるという考え方をまとめた

家族や同居人が感染者や疑いのある場合、自宅内感染を防ぐためどうしたらいいのか。東京都健康安全研究センターに、換気で心がける点を聞いた。

目安は1時間に1回、5〜10分程度

厚労省は、家族に感染が疑われる人がいる場合の注意点として、家庭内で感染者と他の同居人の部屋を可能な限り分けることを挙げている。

これを踏まえて、東京都健康安全研究センターの担当者は換気の必要性をこう説明する。

「例えば、ドアを閉め切るなどして仕切るように言われています。 仕切られた患者の部屋やスペースの空気と、外の空気を入れ替える必要があります。患者以外の人に感染が広がらないよう、ウイルスの濃度を下げるためです」

換気の頻度や時間の目安はどのぐらいなのか。

「病院などでは1時間に6回ほどしますが、そうすると10分に1回となる。 病院であれば換気設備が整っていますが、自宅でやろうとすると1時間窓を開けっ放しということになってしまいます」

そのため、自宅での換気の目安は、1時間に1回、5〜10分程度窓を開けることだという。

自宅で換気する際の心得
自宅で換気する際の心得
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換気扇については「回し続けるのが理想ですが、今の時期は外も寒いので、不快にならない程度で対応してもらえれば」と話す。

患者の部屋以外の場所や、共用スペースの換気はどうしたらいいのか。

担当者は、滞在した時間の長さやその場所の広さに応じて判断してほしいと呼びかける。

「患者が共用スペースにあまり長く滞在することはないと思うのですが、トイレやお茶の間などに立ち寄ったりした後に、換気を意識してもらえればと思います」

厚労省が発表している家庭内で気をつけるポイントでも、本人は極力部屋から出ず、トイレ、バスルームなど共有スペースの利用を最小限にするよう呼びかけている。

最後に、患者の家族が気をつける点として「感染症対策専門家会議も指摘している通り、看病する家族がマスクをし、きちんと手洗いなどをするのを徹底することです」と付け加えた。

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