新型コロナウイルスの感染拡大により、フランスで外出制限措置がとられる中、1人の男性が、フルマラソンを完走した。会場は、彼の自宅のベランダだ。
エリーシャ・ノチョモヴィッツさんは3月17日、フランス南部のトゥールーズにある彼の自宅のベランダで、42.195キロを6時間48分で走りきった。彼のアパートのベランダは、約7メートルの長さしかない。
32歳のノチョモヴィッツさんはレストランで勤務しているが、現在は一時的に解雇中だという。
動画では、小さなベランダを行ったり来たりしている様子が分かる。彼はトータルで6000往復したことになる。
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「この封鎖された状況で、何か楽しいことをしたかった」とノチョモヴィッツさんは語る。彼は熟練したマラソンランナーで、これまで36回ものマラソンレースを経験している。
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「家を出てジョギングしている人たちの写真を見ました。でも、みんながそれをしたら、みんなが外に出ている状況になってしまいます」とハフポスト・フランス版の取材に答えた。そして今回、マラソンの記録が遅かったことを気にしなかった初めてのレースだったと話した。
「ゴールの1つは、できるだけ時間を潰すことでしたから」と加えた。
フランス当局は外出制限を求める「ロックダウン」の期間を、当初の15日間から延長しようと検討している。その中で、ノチョモヴィッツさんは、新たな自宅内でのチャレンジを思案中だ。
「もう一度マラソンに挑戦して、記録を縮めるのも良いかもしれない。もしくは、ベランダで12時間、ローラー台の上でバイクで走り続けるとかね」
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ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。