登園自粛で、保育園に行けない子どもとリフレッシュできる、カードゲーム3選

テレビもSNSも「新型コロナウイルス」一色で、陰々滅々とした気分になってしまいます。辛いことの多い状況でしょうが、親も子どもも楽しいカードゲームでリフレッシュしてみては?
息子とカードゲームを楽しむ様子
息子とカードゲームを楽しむ様子
筆者提供

今回の新型コロナウイルス感染拡大、国は緊急事態宣言を発令し、世の中は大変なことになってきました。小さな子どものいるお父さん・お母さんは、大きな不安を抱えているでしょう。かくいう僕にも5歳になる息子がいるのだが、一昨日、保育園から「強く登園自粛を要請」とお達しが来て、通えない状態に。僕が今原稿を書いているかたわらで息子は、タブレットでポケモンゲームにいそしんでいます。やはり一日中家にいるとなると、どうしてもタブレットやYouTubeに頼りがちになってしまう。そこで今回は、こんな緊急事態を乗り切る〝親子で楽しめるカードゲーム3選〟をお贈りしたいと思います。テレビやスマートフォンで不安になるような記事に触れるより、親も子どもも楽しいカードゲームでリフレッシュしてみては?

①シンプルなルールで、我が子もお気に入り『Balloons』

まず最初に紹介するのが、『Balloons』。

商品には「3歳~」と書いてありすが、ウチの子は2歳のときから遊んでいたので、小さい子をお持ちの親御さんにオススメ。赤・青・黄色・緑・紫色の風船が描かれたカードをシャッフル。ゲームの参加者一人ずつに5枚のカードを配ります。残りのカードは順番に1枚ずつひいていきます。

そして、ポイントは「?カード」というもの。そこには「サボテンに緑の風船が刺さっちゃった」「紫の風船を手放しちゃった」などといったイラストが描かれています。

文字だとわかりにくいと思うので、例えて説明しましょう。

もし、自分が紫の風船カードを持っているとします。「紫の風船を手放しちゃった」?カードを引いたとしたら、その紫の風船は割れたとみなされて、「バン!」と言って、手札の中にある紫の風船カードをひっくり返します。

これを繰り返していき、最後まで風船が残っていた者が勝ちという、なんともシンプルなゲームなんです。「?カード」のなかには「お母さんカード」というのがあり、それを引くとひとつだけ風船を復活させることができるます。

このようにゲーム性が高く、ルールも至ってシンプル。小さい子でも遊べますし、「もう1回、もう1回」とねだられること間違いなしです。

②子どもの想像力で大人が負けることも!『ワードバスケット キッズ』

次にオススメするのが、『ワードバスケット キッズ』。いわゆる、しりとりカードゲームです。「き」「せ」「う」といった50音の1文字が書かれたカードを一人5枚配ります。

そして残った札の1枚目にたとえば「こ」が出たら、手札のなかの「り」を人に負けない早さで出していき、「ことり」という単語を作り、1枚目が「せ」で手札に「い」があったら、だして「せかい」という単語を作るという感じで、手元のカードを減らしていきます。50音の他にも、食べ物の名前なら何でも出せる「たべものカード」や「いきものカード」、ジャンルの縛りがない「なんでもカード」といったカードも。これらのスペシャルカードがあることによりゲーム性がぐんと増し、かつ小さな子どもでも楽しくしりとりを続けることができるのです。

ちなみにコラムニストである僕の血を引いたのか、ウチの5歳児くんは言葉への興味がとても強い。そのためしりとりも大好きで、電動ママチャリの後ろに乗せているとき、〝ひとりしりとり〟を延々とやっているほど。そんな息子にこれを買い与えると案の定、のめりこんだ様子。先日夜、息子とガチ十番勝負をやったところ、何と息子の8勝2敗。ライター歴25年、言葉のプロは惨敗に終わったのでありました……。

筆者提供

③今なら無料で楽しめる『トポロメモリー』

そして最後に紹介するのが、『トポロメモリー』。これは数学の一種であるトポロジー(図形を分類する学問)を利用した、超理系カルタ。トポロジー的に同じ形のペアを見つけて、いち早く取っていくゲームです。

「超理系カルタ? 何だか難しそう……」と思う方もいらっしゃるかもしれないが、これが超簡単でとても面白い。

このゲームのルールはたったひとつ。同じパーツの数・同じ穴の数のカードを取っていくというだけ。例えば「青」と「28」は、青は下の月と、その上の部分、28は2と9でパーツの数が2、青の月の部分と8に穴の数が2ということで、同じ形となるわけです。ね、面白いでしょ?

他にも同じ要領で「五円」と「AB」はパーツの数が2、穴の数が3で同じ形、「♨」と「≒」はパーツの数が4、穴の数が0で同じ形。

このルールをウチの息子に説明し、「ちょっと5歳には難しいかな?」と思いながらも一緒に遊んでみたところ、大人の僕と互角の勝負に。

カードに書かれた漢字やマークをそもそも知らないため、トポロジーという概念がスッと頭に入ったのでしょう。

しかもこの『トポロメモリー』、今ならタダでゲットできちゃうんです。というのも、ボードゲームの企画・運営を手掛ける㈱バンソウさんが、「STAY HOMEに備えるご家庭の皆さんのために、PDFキットを無料配布」しているのです。【トポロメモリー PDF】で検索するとすぐに出てきますので、ぜひお試しを。ウチもこれを利用し、余っていたトランプに貼って遊んでいます。

左上から「Balloons」、「ワードバスケット キッズ」、「トポロメモリー」
左上から「Balloons」、「ワードバスケット キッズ」、「トポロメモリー」
筆者提供

口元にユーモア、心にラブを忘れずに……

テレビをつければ、「新型コロナウイルス」一色。SNSを開けば暗い話題ばかりで、陰々滅々とした気分になってしまいます。しかしそんななか、ウチの5歳児くんの笑顔にどれだけ救われたことか。いまの世の中の状況をあまりわかってない5歳児くんの天真爛漫な言動に癒され、笑顔をもらい……妻とふたりっきりだけだったらと思うと……。

皆さんも辛いことの多い状況でしょうが、口元にユーモア・心にラブを忘れずに、みんなで一緒に頑張りましょう! STAY HOME&ENJOY CARDGAMES!!

■村橋ゴローの育児連載

親も、子どもも、ひとりの人間。

100人いたら100通りの子育てがあり、正解はありません。

初めての子育てで不安。子どもの教育はどうしよう。

つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。

そんな声もよく聞こえてきます。

親が安心して子育てできて、子どもの時間を大切にする地域や社会にーー。

ハッシュタグ #子どものじかん で、みなさんの声を聞かせてください。

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