「アウティング禁止」条例、三重県知事が制定の意向表明 都道府県で初めて

鈴木知事は「当事者を傷つけるだけでなく、家族関係や就労環境を不安定なものにしたり、友人との人間関係を分断し、孤立に追い込んだりしかねない」と述べた。

三重県の鈴木英敬知事は6月3日、許可なく他人のセクシュアリティを暴露する「アウティング」を禁止する条例を制定する意向を表明した

鈴木知事はこの日に開かれた県議会本会議で、「性の多様性についても広く理解され、差別や偏見が解消されるよう、多様な性的指向、性自認に関する新たな条例制定に取り組みます」と表明。

カミングアウトの強制やアウティングについて「当事者の人たちを傷つけるだけでなく、家族関係や就労環境を不安定なものにしたり、友人との人間関係を分断し、孤立に追い込んだりしかねない」と述べ、禁止することを条例に明記する考えを示した。

ダイバーシティ社会推進課によると、カミングアウトの強制やアウティングの禁止を明記する条例は、都道府県では初めて。

今後は有識者会議を設置し、当事者の意見や議会の審議を踏まえて、実効性をどう担保するかなどを検討。2020年度内の制定を目指しているという。

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