NEWS
2020年06月20日 10時45分 JST

醤油かポン酢か?「偏食なパートナーの食事を考えるのがつらい」ごはん作り担当のあなたへ(レシピ付き)

第4回 白央篤司の「家事の“ごはん作り”担当の皆さん、おつかれさまです!」

Kaori Sasagawa / 白央篤司

新型コロナの影響から「自粛」生活が求められ、エンドレスに続く家事の大変さがあらためて注目されています。日々のごはん作りを担当されている方、まずは毎日本当に、おつかれさまです! 炊事に関するお悩み、共有していきませんか。

そして「誰かに作ってもらっている人」も、ぜひ読んでください。ねぎらい合うためのヒントが、必ずやあると思います。 

第4回  偏食なパートナーの食事を考えるのがつらい (茨城県・むぎ・42歳) 

作ることは苦じゃなくてむしろ好きですが、献立を考えるのがつらいです。

特に偏食な在宅勤務のパートナーへの三度の食事は、考えてるだけで発狂しそう! 何を出しても醤油を大量にかけてしまうし、かと思えば醤油味のカジキマグロのソテーは「ポン酢がよかった」と手をつけない。鍋に魚介類を入れたら「生ぐさい」とまったく食べず。でも、魚介類と白菜の中華炒め煮はよく食べる…。なんか、もう、ヘトヘトです。

食べ盛りの子どもが「おいしかった!」と言ってくれるのを、心の支えにしています。はぁ、スッキリした(笑)。この場を設けて下さってありがとうございます。頑張ろっと!

※お悩み相談はこちらから募集しています。

「ポン酢がよかった」からの、手をつけない

やですよねェ………こういうの(涙)。

「作ってもらっていながら味つけに文句を言う」

白央法ですと裁判なし即実刑禁固8時間ぐらいに相当します。

「何にでも醤油を大量にかける」

禁固2時間追加ですね。「嫌なら自分で作らんかい!」と頭の中でエア上沼恵美子さんが叫びます、ええ。

ともかく、まずはむぎさん……毎日おつかれさまです!

例えば友人宅での食事会だったら、パートナーさんこんなことしないですよね、きっと。

「味つけがちょっと……。醤油もらえます?」

言えませんよね。

「ポン酢がよかった」

言えるわけない。それがパートナーが相手となると、やってしまう。「甘え」なんだろうなあ。

taa22 via Getty Images
(写真はイメージ)

「甘える」を辞書で引いてみると、「相手が許してくれるだろうということを期待して、節度を超えた行動をとる」こと、とあります(新明解 第七版)。

ああ……節度。親しき仲、ごく近い仲に必要なものって、節度なんですよね。「許しを期待して」というのが、深い。「このぐらいのこと許してくれるだろう」という思いがあって、やっている。つまり許すかどうかは、むぎさんにかかっているわけです。

むぎさんはどう対応されていますか? メールを読むかぎりでは、イラっとしつつも、パートナーさんの好みを探ろうと努力されてるなあ……って感じました。えらい。カジキのソテー、魚介鍋、魚介類と白菜の中華炒め煮、どれもおいしそうだし、手間もけっこうかかりそう。

私だったら、「醤油かけたいのね」と判断して冷奴とか、手ごろな刺身の2ローテションにしちゃうかも。「なんで毎日これなんだよ!」って言われるまで出して、「だってなんにでも醤油かけるじゃん、作る気しないよ」と言い返す、って…これじゃケンカコースですね(笑)。

Jobrestful via Getty Images
(写真はイメージ)

 「家族のリクエストにどこまでこたえるか」

料理を担当するものにとっては、大きな問題であり、テーマです。そりゃ「おいしい」って言ってもらえたら嬉しいし、喜ばせてもあげたい。ただ、そう毎日相手の好みドンピシャなものばかり作っていられません。

なぜなら、家事としての料理担当者は家族の専任コックじゃないから。専任コックさんなら「きょうはこれが食べたい」「味つけはこうして」って注文に応じるのも当然でしょうが、料理担当者だって家族。自分が食べたいものを作る自由もあるし、「〇〇はポン酢じゃなくて醤油で味つけしたい」と思うのも自由ですよね。

共同体みんなの好みはもちろん考えるけれども、「こないだはパートナーの好きな味にしたんだから、きょうは私の好みで」って、ありじゃないですか。また、「バターがちょっと古くなってきたから、使い切りたい。なので本日はバター醤油の味つけに」みたいなことで味つけが決まる場合もある。

「こっちが仕事でいない昼間とかに自分の好きなもの食べればいいじゃないか」なんて思う人いるかもですが、昼って昨日おとといの料理のあまりや、半端に残ってる食材の消化で好きなものなんか食べられないこと、多いですよ。そうしていかないと冷蔵庫の中は全然かたづかないし。

以上のようなこと、作ってもらっている人は考えてみてほしい。作る側の事情を知れば「甘え」の形も変わってくるんじゃないかな。「甘え」はほぼ必ず生まれてきますよね、長いこと一緒にいれば。そのときただ不満を表すんじゃなくて、「どうやって希望をうまく伝えるか」が、より良い長続きにつながるんだろうな、と。

むぎさん、「スッキリした」と書いてくださって、嬉しかったです。悩みや不満って、一度文字にすることで放出されること、ありますよね。お子さんが喜んでくれてるとのこと、本当によかった! 

暑くなってきました、冷えたビールでも1杯飲んでいきませんか。おつまみはこんなの、いかがでしょう。

 

ピーマンのマヨ炒めカレー風味(1~2人分)

白央篤司

(用意するもの) 

ピーマン 2~3個
マヨネーズ 大さじ2
カレーパウダー 適量
塩 少々  

(作り方)

1.ピーマンを細切りにする

2.フライパンにマヨネーズを入れ、中火で熱する

3.ピーマンを入れて塩少々をふり、しんなりするまで炒め、カレーパウダーをふる

マヨネーズを調味料&炒め油として使ってしまうレシピです。オクラやインゲンでやってもおいしいですよ。弁当のおかずなどにも。

担当さんから「カレーパウダーは必要ですか? なくてもよければ、より手軽でうれしいな、と」ってコメントがあったのですが、なくてもいいけど、あったほうがよりおいしいです。シンプルな野菜炒めにちょっと飽きたときなど、2~3振りで“味変”ができて、箸も進みますよ。

 

※引き続き、日々の自炊、食事の用意に関してつらいこと、悩んでいること、大変に感じていること、こちらから自由にお送りください。お名前(ハンドルネーム可)、年齢、できればお住まいの地域もご記入ください。