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2020年07月03日 18時25分 JST

「強制労働」の疑い。髪の毛?で作られた製品13トンをアメリカで押収。輸送元は新疆ウイグル自治区

CBPはこの製品を巡り、児童や収容者の強制労働という人権侵害の疑いもあると指摘している。

アメリカ税関・国境警備局(CBP)は、中国から船で輸送された人の髪の毛で作られたとみられる製品を押収した。

押収された場所は、東部ニュージャージー州のニューアーク。輸送元は中国の新疆ウイグル自治区で、CBPはこの製品を巡り、児童や収容者の強制労働という人権侵害の疑いもあると指摘している。

7月1日に公式サイトで発表した

CBPによると、押収されたのは13トンものヘア製品で、80万ドル(8590万円相当)。サイトに掲載された写真を見ると、ウィッグのように見える。

中国西部に位置する新疆ウイグル自治区は、トルコ系民族でイスラム教を信仰するウイグル人が多く暮らす。CNNによると、アメリカ国務省は、新疆ウイグル自治区で100万人以上のウイグル人が収容所で拘束されていると推計しているという。「暴力や性的虐待、強制労働といった非人道的な扱いを受けている」と報じられているという。

製品が収容者による強制労働で製造されたという合理的な情報を元に、CBPは6月17日に全米の出入国港に対して押収を指示。

CBP側は、「これらの製品の製造は、深刻な人権侵害が含まれている。押収命令は、アメリカとビジネスを望むあらゆる相手に対して、アメリカの生産・物流において道徳や人道に反する行為は許されないという明確なメッセージだ」と説明している。

BBCによると、中国側は強制労働という指摘は誤りで、悪意があると説明しているという。

CNNは、CBPが収容者の頭髪から作られたと疑われる製品を押収するのは、2020年内で2度目と報じている。