虐待で両足失った男の子、義足で10キロ歩く ⇒ 命救った病院に1億5千万円を寄付

実親から虐待を受け、両足を失った男の子。義足と松葉杖を使い、10キロ歩く目標を掲げ小児病院への寄付を呼びかけたところ、想定外の金額に膨らんだ。
義足での歩行で、小児病院への寄付を呼びかける挑戦をしたトニー
義足での歩行で、小児病院への寄付を呼びかける挑戦をしたトニー
Evelina London公式サイト

実親から虐待を受け、両足を失い義足になったイギリスの男児が、10キロ歩く目標を掲げて小児病院への寄付を呼びかけた。この挑戦への共感が広がり、想定を大幅に上回る寄付が集まった。命を救ってくれた病院への「恩返し」に、反響が広がっている。

CNNによると、男児はトニー・ハッジール。生後間もない頃に父母から虐待を受け、両足を失った。その後「エヴェリーナ・ロンドン小児病院」で保護されて治療を受け、養親に引き取られた。

トニーは義足を使って1か月間で10キロ歩くことで募金を呼びかけ、自身を手術した小児病院に寄付することを思い立った。当初の目標は500ポンド(約7万円)だったが、寄付金は瞬く間に膨らみ、7月1日時点で110万ポンド(約1億5千万円)に上った。キャサリン妃やデービッド・キャメロン元首相など著名人もトニーの挑戦に賛同した。

■「キャプテン」に触発された

トニーはなぜこのような挑戦を思い立ったのか?

新型コロナウイルス対策の最前線に立つ医師らを支援しようと、99歳の元陸軍大尉トム・ムーアが自宅の庭を100往復することで寄付を募った挑戦が、トニーを感化させた。BBCによると、「キャプテン・ムーア」の愛称で親しまれた元軍人は、このプロジェクトで27億円以上の募金を集め、国民保健サービス(NHS)に寄付していた。

トニーは松葉杖を使って歩行し、予定より5日間早く目標距離を達成した。トニーの養母はCNNのインタビューに、「数週間前まで、トニーがほんの数歩しか歩けなかったことを思うと信じられないくらいです。彼はとても強くて、意志の強い子で、私たちはとても誇りに思います」と述べた。

養父母は、寄付先の小児病院が「トニーにとって第2の家」と語る。トニーは松葉杖を使った歩行のトレーニングをこれからも続けるという。

なんとなく受け入れてきた日常の中のできごと。本当はモヤモヤ、イライラしている…ということはありませんか?「お盆にパートナーの実家に帰る?帰らない?」「満員電車に乗ってまで出社する必要って?」「東京に住み続ける意味あるのかな?」今日の小さな気づきから、新しい明日が生まれるはず。日頃思っていたことを「#Rethinkしよう」で声に出してみませんか。

注目記事