アートとカルチャー
2020年10月22日 12時14分 JST | 更新 2020年10月22日 15時40分 JST

中谷美紀さん、映画『総理の夫』で「史上初の女性総理」に。作品はなぜ生まれた?企画プロデュース担当に聞く

中谷美紀さんは日本の政治の世界ではまだ実現していない立場を演じる。作品に寄せたコメントは、ネット上で大きな反響を呼んでいる。

映画配給会社の東映と日活は10月22日、俳優の田中圭さんと中谷美紀さんがダブル主演を務める映画「総理の夫」が2021年秋に公開される予定だと発表した

42歳と史上最年少で、なおかつ初の女性総理となった「相馬凛子」を中谷さんが、鳥類学者の夫を田中さんが演じ、コミカルでユニークなパートナー像が描かれる。

実際の日本では女性総理は誕生していないが、企画・プロデュースを務める日活の谷戸豊さんは、同作について「エンタメを通じて常識の逆転を生み出したい」と語る。

映画『総理の夫』製作委員会
2021年公開予定の映画『総理の夫』

映画は山本周五郎賞や新田次郎文学賞を受賞した原田マハさんの小説「総理の夫 First Gentleman」が原作だ。

監督は、2015年公開の『俺物語!!』や2017年公開の『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』でもメガホンを取った河合勇人さんが務める。

河合さんは作品について、「シリアスな政治社会ドラマというよりは妻がたまたま日本の総理になってしまった男が、様々なトラブルに巻き込まれるラブコメディであり、夫婦が絆を取り戻すヒューマンドラマです」としている。

中谷美紀さん「例え夢物語だとしても...」

中谷さんは公開を前に、以下のコメントを発表している。

世界各国にて女性首相が誕生する一方で、この日本で女性総理が誕生する日が訪れるのは、はるか遠い未来のようにも思えます。

恐らく原作者の原田マハさんが、現状への悲観と、万が一訪れるかもしれない未来へのかすかな希望をこめて書かれた物語の中で、田中圭さんがコミカルかつ愛らしく演じて下さった夫日和とともに、日本初の女性総理、相馬凛子として生きることが叶いました。

例え夢物語だとしても、ひとりの女性が、身体的、精神的、社会的ジェンダーに囚われることなくリーダーシップを発揮し、国民に奉仕する姿を、時に笑い、時に涙しながら演じた日々はとても幸せでした。

女性総理とその夫の物語ではありますが、これは全ての働く女性と、そのパートナーの生き方についての物語です。

気負わず、楽しんでご覧いただける作品になっていると思いますのでぜひ劇場にてご覧下さいませ。

このコメントに対し、Twitterでは「今の女性を取り巻く環境、現状を全て言語化してくれている」などと多くの反響があった。

企画担当語る、作品生まれた背景

企画・プロデュース担当の谷戸豊さんは22日、ハフポスト日本版の取材に答え、ネットの反響について次のように話した。

中谷さんの表現には、丁寧な言葉、伝え方の中に、さらりとした強さがありました。あの言葉に皆さんが『ドキッ』となって、立ち止まって何かを考えるきっかけになってくれたらと思います。発表からまだわずかな時間で多くの方に共感頂けて嬉しいです。

約5年にわたって準備をしてきたというこの作品。企画された背景について、谷戸さんに聞いた。

2013年の原作の発売から、今が2020年。もうだいぶ時が経ちますけれど、この間に社会はものすごいスピードで大きく変化しています。

 

働き方改革であったり、パートナーとのあり方、女性に対する見方やエンパワーメントもその1つだと思います。海外を見ると、ニュージーランドでは女性の首相(※ジャシンダ・アーダーン氏)があれだけ国のために活躍をしていますしね。

 

日本では女性総理はまだ誕生していないですが、エンタメを通じて、常識の逆転を生み出したいと考え、企画・制作に至りました。

 

来年の公開をぜひ楽しみにお待ち頂ければと思います。

撮影はすでに終了しているという。