ブルームーンとは?きょうは10月2度目、2020年で一番小さい満月です。しかもハロウィン。

ハロウィン🎃の満月は46年ぶりです。
イスタンブールで見られた満月=2020年1月10日
イスタンブールで見られた満月=2020年1月10日
NurPhoto via Getty Images

10月31日は満月。今夜は高気圧に覆われて晴れるところが多い見込みで、綺麗な月を楽しめそうです。

10月は2日も満月だったので2度目の満月となり、「ブルームーン」とも呼ばれます。「ブルームーン」とは何なのでしょうか?今回の満月の特徴を解説します。

「ブルームーン」は誤った解説から定着した?

ブルームーンは天文用語ではなく、はっきりとした定義はありません。一般的に、月に2度満月があったときの2度目をブルームーンと呼んでいます。何らかの理由で青く見える時にもブルームーンと呼びますが、今回のブルームーンは、見た目の色は通常の月と変わりません。

月の満ち欠けの周期は約29.5日のため、月の始まりごろと月の終わりごろに満月になるということがあり得ます。

今回日本を含む多くの国では10月31日がブルームーンですが、NASAによると、ウラジオストクやパプアニューギニア、オーストラリア標準時などのタイムゾーンではこの満月が11月1日にずれ込み、11月終わりの満月がブルームーンとなるそうです。

ブルームーンの由来は諸説あるようです。

アメリカ議会図書館は、1946年にアメリカの天文雑誌「スカイ&テレスコープ」で「ひと月に満月が2度あった場合、2度目の満月はブルームーンと呼ばれる」と誤った解説をしたことがきっかけだとしています。もともとは、アメリカ・メイン州の農家年鑑に掲載されていた、満月の呼び方の一つだったとのこと。

ウェザーニュースによると、次のブルームーンは2023年の8月31日です。

ハロウィンの満月は46年ぶり。ことし最も小さな満月

tenki.jpによると、10月31日に満月となるのは1974年以来46年ぶり。次回は38年後の2058年とのことです。

さらに国立天文台によると、10月31日の満月は2020年で最も地球から遠い満月。「マイクロムーン」とも呼ばれます。2020年、地球に最も近い満月だった4月8日と比べると、見た目の直径は約14%小さく、明るさは約30%も暗いそうです。

地球の周りを公転する月の軌道は楕円形で、地球と月の距離は一定ではありません。軌道は太陽や地球などの重力の影響も受けているため、毎回見た目の大きさが異なるといいます。

ハロウィンの、今年一番小さい満月、ブルームーン。

気温は下がりそうですが、暖かい室内から、または暖かい服装で外に出て、少し特別な月を見上げてみるのはいかが?

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