アメリカ大統領選、バイデン候補の選挙バスをトランプ支持者が妨害⇨トランプ大統領「守ってあげていた」と嘲笑う

投票日が目前に迫る中、トランプ氏の一部の支持者の行動でがきっかけでバイデン陣営がテキサス州で予定していた複数のイベントが中止となった。

「私の支持者たちは「彼」の選挙活動を“守ってあげていたんだ”──。」

大統領選の投票日が目前に迫る中、アメリカのトランプ大統領は11月1日、自身の支持者が行った行動についてこのように擁護し、ライバル陣営を揶揄した。

テキサス州の高速道路で、トランプ氏の一部の支持者が民主党大統領候補のジョー・バイデンが所有する選挙バスを取り囲んだことで、別の車同士が衝突する事故が起きた。

選挙バスから降りる民主党のバイデン大統領候補(写真は2020年2月)
選挙バスから降りる民主党のバイデン大統領候補(写真は2020年2月)
Getty Images

トランプ氏はミシガン州で開かれた集会で、歓声や賞賛の拍手が巻き起こる中「彼ら(私の支持者たち)は昨日(バイデン陣営の)バスを守ってあげていたんだ。なぜなら彼らは素晴らしいからだ」と語っていた。

Twitterに投稿された当時の状況を捉えた映像では、バイデン陣営の選挙バスがトランプ氏の支持を示す旗を掲げた複数の車に囲まれていた。

録画していた人が「テキサスからバイデンを追い出そうとしている」と冗談を言ったあと、バスのすぐ後ろにつけていた2台の車両が互いに衝突。

報道によれば、車両のうち1台は、バイデン氏の選挙キャンペーンのボランティアによって運転されていたという。

バイデン氏の選挙陣営がCNNの取材に答えたところによると、運転手は速度を時速25マイルに落とすことを強いられ、バスを止めた。伝えられるところによると、バスの運転手は混乱の中で911(緊急通報ダイヤル)に電話をかけたという。

この事件の後、バイデン氏の陣営と州の民主党員はテキサス州での複数のイベントを中止した。

共和党全国委員会のロナ・マクダニエル委員長は、ビデオについて尋ねられると、大統領は“他の人々を傷つける”行為を支持しないだろうと述べた。

一方のトランプ氏は1日、Twitterで「I LOVE TEXAS!」と自身の支持者がバイデン陣営の選挙バスを取り囲む映像を付けてツイートしていた。

※この記事は、ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しています。

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Maya Nakata / Huffpost Japan

11月5日夜9時(日本時間)から、モーリー・ロバートソンさん、長野智子さんとともに議論します。また、これまでアメリカの「ラストベルト(さびついた工業地帯)」を訪ね歩き、今回も現地で取材をしている朝日新聞機動特派員の金成隆一さんと中継をつなぎ、投票直後の「アメリカ」を伝えていただきます。

番組はこちらから⇒ https://twitter.com/i/broadcasts/1lDGLylbnRQJm

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